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「センチネルバース」って何?令和に来る「バース」はこれだ!!!
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2021/05/01 18:00
今巷をザワザワさせている『東京卍リベンジャーズ』。皆さんはもうご覧になりましたか?
何を隠そう、筆者はこの『東卍』こと『東京卍リベンジャーズ』にハマり狂っているんです!!
寝ても覚めても『東卍』『東卍』『東卍』……。街中で「東」と「卍」という字を見た途端にニヤけてしまい、隣にいた友達にドン引かれました。
日常生活に支障をきたすほど『東卍』のことで頭がいっぱいなんです……。
"ヤンキー漫画"と聞くと、血の気の多い世界観をイメージする方も多いのでは? 「血まみれ・泥まみれで男くさいし、ハードボイルドな漫画が好きな人がハマるものでしょ……」って思ったそこのあなた!!!
筆者は『あんさんぶるスターズ!!』、通称『あんスタ!』のようなアイドルものが好きなオタクだったのです。
推しイベのたびに走りまくっていた生粋のあんスタPの筆者が、どうしてヤンキー漫画『東京卍リベンジャーズ』にハマってしまったのか……。
そう考えたときに、筆者は『あんスタ!』との共通点を見つけてしまいました。
それは、ずばり「関係性の尊さ」!! ここ、テストに出ます。
では、具体的にどんな「関係性の尊さ」を拝めるのか!?
今回はあんスタキャラとの共通点から『東京卍リベンジャーズ』の尊くてしんどすぎる関係を分析しちゃいます!!
この記事は『東京卍リベンジャーズ』本編の盛大なネタバレを含みます。アニメ未視聴、原作未読の方はくれぐれもご注意ください!
◆目次◆
1.そもそも『東京卍リベンジャーズ』ってなに?
2.「あんスタ!」キャラから見る東京卍リベンジャーズの関係性
3.まだまだ推したいコンビがたくさん……末恐ろしいヤンキー漫画
今回は、少年漫画らしい光に満ちあふれた光タイプ、ダークで激重な関係性がたまらん闇タイプに分けて、4組のキャラクターをご紹介。あなたの好みの組み合わせを見つけてみてくださいね♥
背中で語る先輩と、彼を尊敬する後輩のコンビ、バジ&チフユ。
バジは東京卍會の創設メンバーの一人で壱番隊隊長、チフユはバジに従う壱番隊副隊長です。
バジもチフユもほとんど言葉を交わすことはありません。ですが、彼らは言葉ではなく、「心で繋がっている」んです。
バジは、総長であるマイキーからも信頼のおかれている壱番隊隊長。東卍というチームを作ることを言い出し、総長・チームの信念を考えた、いわば東卍の創始者とも言うべき超重要人物として登場します。
チフユは、そんなバジを先輩としてなによりも信頼しています。
彼の超絶信頼が最もよく表れているのが、チームの重鎮ともいうべきバジが、チームを抜けて敵対組織・芭流覇羅の隊員になってしまったとき。同じチームの副隊長として、チフユは周りから責められてしまいます。
しかし、ここがチフユの驚くところ。チフユは「バジには必ずなにか考えがある」と信じて、バジがチームを抜けてからも自分の隊長として彼を信じ、慕い続けるんです。……こういうの、私の好きなやつです、ありがとうございます!!!
「でも、バジの矢印は……?」と思ったそこのアナタ、ちょっと待ってください。
バジは留年しているため、同じ中学1年生として出会った2人。共闘を経て親しくなった彼らは、いつしかつるむようになります。
学生時代の2人は、喧嘩に勝ったり、出掛けたりしたときには何かとペヤングを半分コしてきました。
バジが望んで死を選ぶ瀬戸際、そのときの「ペヤング半分コ」の話をしているんです……。
バジが死に際に思い浮かぶのは、チフユと食べたペヤングの思い出。
……エモすぎる!!! ぺ、ペヤングになりてぇ~~~!!!(?)
関係の深さ、信頼関係の厚さがギュッと凝縮されたワンシーンに、心のダムが崩壊しました……。
やがて、本懐を遂げて散っていくバジの想いを受け取り、前向きに成長するチフユ。彼はそこから明るい未来のために次世代を築いていくという、いわば「光の死ネタ」とも呼ぶべき展開、もう胸アツです。
死ネタが地雷な筆者も、新しい扉を開いてしまいました……!
背中で語る先輩とそれを尊敬する後輩のコンビ……そう聞いて思い浮かべるのが『あんスタ!』の日々樹渉&氷鷹北斗。
日々樹渉は、かつて学院の頂点に立っていた五人組「五奇人」のメンバー。やがて天祥院英智の起こした革命によって倒されてしまうのですが……。その英智との最後の戦いで、「悪役」として敗北するためのステージに立つことになります。そして、死に際ともいうべきこのライブに、後輩の氷鷹北斗を連れていくんです。
交わす言葉は少ない2人。けれど、自分の最期を飾る重要な場面を見守ってもらいたい存在として、渉は北斗を選ぶんですよ。
まさにこれはバジとチフユの超絶信頼関係……じゃないですか!?(※個人の感想です)
日々樹渉&氷鷹北斗の言葉のない信頼関係が好きなあなたは、バジ&チフユの関係にもハマるはずですよ♥
リーダーと、その不在を守る参謀のコンビ・タケミチ&チフユ。
突っ走りがちなアクセル・タケミチと冷静に物事を考えられるブレーキ・チフユという対照的なコンビです。……察しの良いあなたならもうお分かりかと思います。そう、お互いがお互いを補い合うという、ニコイチコンビなんですよ!!!(大声)
物語中盤、バジに代わり、東京卍會壱番隊隊長となるタケミチ。彼は現代と過去を行き来するため、不在の瞬間が出てきてしまいます。
そんなときに過去の壱番隊や東卍が悪い方向に傾かないよう、サポートに奔走したのがチフユです。
同い年の2人は、対等だからこそ同じ場所で共に戦える、まさに「相棒」とも呼ぶべき存在。背中合わせで支え合って共闘……を地で行くのが彼らの関係です。好き!!!
では、本編でその「相棒」ぶりが、具体的にどう描かれるかというと……
・タケミチがタイムリープしていることをチフユにだけ教えて、現在と過去を行き来するたびに相談
・というか、タケミチが迷ったらまずチフユと相談
・チフユは、タケミチが思い通りにいかない未来に心が折れそうになって泣いてしまった時に、頑張ったタケミチを称える
・タケミチと共にみんなが幸せになる未来のために頑張ることを誓って見せたチフユの笑顔で、タケミチは再び過去を変えるために頑張ることを決意
……最高すぎませんか!?!!?
熱意や目標を持ちながらも、どこかに弱さを抱えるタケミチ。
それをときに静かに、ときに叱咤激励して自分が信じたリーダーを支えるチフユ。
彼らの自分より他人を守る信頼関係がまさに「相棒」感あふれる素晴らしい関係なんです……!
「ライハ組」こと、月永レオと瀬名泉のコンビ。
彼らこそリーダーとその不在を守る参謀のコンビの代表じゃないでしょうか?
Knightsのリーダーであるレオは、作曲家として天才的な実力を持ちながらも、生徒会が起こした革命から疲弊し、一時的に不登校になってしまいます。監禁をはじめとする数々のクレイジーエピソードを持つ瀬名泉ですが、彼が不登校のときにKnightsを守ってきた献身的な一面もあるんですよね。レオのためKnightsを守る様子は健気そのもの……‼
どこか弱さを抱えるリーダーと、それを支える健気な参謀。王道のペアですが、この「ニコイチ」感がまた好きなんですよね……(語彙力死亡)。
せないずがレオに、文句を言いながらも結局従う……という2人の関係は、『東卍』で言うタケミチとチフユの関係そのもの!(※個人の感想です)
ライハ組に萌えたあなたは、間違いなくタケミチ&チフユに堕ちるはずですよ♥
自身の相反する道を選んだ2人。彼らの道が交わることはないのか……。そう苦しくなってしまうのがマイキー&一虎のコンビです。
マイキーは尋常じゃないほど喧嘩が強い東京卍會総長。一方の一虎は敵対組織・芭流覇羅のNo.3なのですが、もともと一虎は東京卍會の創設メンバーの一人だったという衝撃の過去が……。
かつては仲間だったはずなのに、現在は敵対する組織に居る2人。どうしてこんなことになってしまったのか……? それには悲しすぎる(?)過去があるのです。
東京卍會が結成されてすぐのころ、他のメンバーがバイクを乗っているのに対し、マイキーは原付。周りからバカにされているのを見た一虎は、マイキーの誕生日にバイクをプレゼントすることに。
しかし、バイクは簡単に買えるものではないので、バイク店に盗みに入ることにしました。尾○豊並の破天荒さです。
外に運び出そうとしたとき、バイクショップの店主に見つかってしまった彼は店主を殴って殺害してしまいました。
しかも、殺してしまった店主はなんと、マイキーの兄だったのです!!! マイキーを喜ばせようとしたことが、逆にマイキーを悲しませる結果になってしまった……。何この鬱展開。
しかも、さらに最悪なことに、盗もうとしたバイクはマイキーの兄がマイキーにプレゼントとして渡そうとしていたものだったのです……。
泣きっ面に蜂……。完全にオーバーキルです……。一虎のライフはもう0よ。
その後、一虎の精神は完全に崩壊。ボロボロになった自我をなんとか保つため、「マイキーを殺す」という極端すぎる思考に陥ってしまいます。ん、まって、どういうこと。
一方のマイキーはというと、彼に対し憎しみを持っているものの、同じ仲間としての情をどこか捨てきれない状態。愛憎入り乱れた複雑な感情を抱いているようで……。
同じ組織にいたはずなのに、まさかの事件からすれ違い続ける2人。どうしてこうなった。
殺伐とした救いのない関係が好みの皆さん、マイキー&一虎沼がありますよ。
元・生徒会長の朔間零と生徒会長の天祥院英智。
共に夢ノ咲学園アイドル科に属するアイドルでしたが、夢ノ咲学院を一新させるため、2人は対立することに。
英智は生徒会の正しさを示すため、腐敗した夢ノ咲学院の原因として零をあるステージで倒す道を選びます。
一虎が自身の正当化のためにマイキーを殺さなければいけないように、英智も生徒を味方につけた自分たちの正当化のために零たちを倒さなければならないんです……。
自身を正当化するために、同じチームの仲間を裏切らなければならない苦しみ。
心がぐちゃぐちゃでしんどくなりますが、それが癖になるんですよね……。
東京卍リベンジャーズ14巻(左:イヌピー、右:ココ)
ぽっかり空いた心の穴を埋められないココと、それを知りながらも側にいるイヌピー。
お互い大切に思っていないわけではないのに、失った存在がちらついて彼らを苦しめるんです……。
ココとイヌピーは東卍の敵対組織の1つ・黒龍のメンバーです。
ココはお金儲けの天才で数々の組織がその存在を求めています。しかし、彼はイヌピーのいうことしか聞きません。それも、ただイヌピーを信頼しているだけではなく……。
ココが求める存在はイヌピーの姉・赤音。ココは小学生の時からイヌピーと仲が良く、彼の姉・赤音のことが好きでした。
ある日、勢い余って告白して、「一生守る」と誓いました。しかし、その夜に火事が起こり、必死の思いで赤音を助け出そうとします。そうして赤音だと思って救出したのは、まさかの弟のイヌピーだったんです……。
ココは、想いを伝えながらも火事からは助けられず、大けがを負わせてしまった赤音のことを想い続けています。不憫すぎない……?
そしてなんと、本編には、ココが亡くなった赤音を重ね、イヌピーにキスをするシーンが出てきます。念のためお伝えしておきますと、公式の展開です。
ココの想いを知りながらも彼の心の穴を埋めることはできず、ただ傍にいることしかできないイヌピー。幸せになってくれ……。
幸せな過去があったからこそ際立つ辛さのギャップが辛すぎる。筆者はこの地獄から抜け出せなくなってしまいました。
斎宮宗と影片みかは、仁兎なずなというメンバーとともにValkyrieという3人組のユニットとして活動していた2人。Valkyrieは自らのパフォーマンスを「人形劇」に例え、パフォーマンスするユニットです。
ある日、なずなはある事件により、Valkyrieを脱退してしまいます。
宗が求める存在は、かつて“完璧な人形”として溺愛していた「なずな」。
彼が脱退した後も宗はなずなを想い続け、心に穴が空いて廃人状態になってしまいます。
終いには、みかにも「完璧な人形」としてのなずなの面影を追い続け、彼と比べては「不完全だ」と言い捨てる始末。一方のみかは、それでも健気に宗の期待に応えようとするところが泣けるんですよね……。
失ったものを求める者と、代替品のような扱いをうけてしまう者。
この平行線を辿る2人の辛すぎる関係性が好きな方は、ココ&イヌピーの地獄にハマってしまうはずですよ。
いかがだったでしょうか?
以上が私なりの『東卍』コンビ4選でした!
どれか1つでもみなさまの心にささったコンビがいれば幸いです♪
今回取り上げたコンビはほんの一部で、まだまだ魅力たっぷりのコンビがたくさんいます。全く、恐ろしいヤンキー漫画だよ。
今まで推してきたコンビと似たコンビから全く違うコンビまで、ぜひ『東卍』で発掘してみてください!
「ヤンキーなんて興味が無い!」という筆者のような人もズブズブに沼らせてくる『東京卍リベンジャーズ』。
一緒に『東卍』沼にハマりましょう!!!