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2021/04/08 20:00
妄想。それは、癒しと安らぎと楽しみを同時に与えてくれる、至上の一人遊び。必要なのは頭の中の想像力だけ。それだけで無限大の楽しみ方を持つ「妄想」が手に入るのです。
古くからこの妄想、とりわけ夢小説というジャンルを笑顔と元気の源としてきた方も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
私が初めて夢小説に出会ったのは、ちょうど携帯小説が全盛期を迎えた頃。周りの激流に飲み込まれるように、ズルズルと夢小説の沼へハマっていきました…。
ある時は、窓から部屋を行き来する仲の良い幼馴染がいたり。不慮の事故に遭ってしまった愛する彼の命を救うべく、もう一度時を戻してくれるように神様に懇願したり…。(病室のベットの傍らで泣きじゃくる私のもとに神様が現れて、私の命と引き換えに時を巻き戻してくれました。)
思えば私はこれまで、現実の人生なら何回分? というほど色んな自分になりきってきました。
夢小説=黒歴史と呼ばれることもしばしばありますが、夢小説は当時の自分にとって、なくてはならない存在だったように思います。
pixiv・Twitter・フォレストページに占いツクール。今でこそ、夢小説を発信するプラットフォームが確立していますが、以前の主流は小さな個人サイト。
ただ、夢小説に共通するあるあるポイントは変わっていないのでは? 世の女子のキュンの根源は、今も昔も変わらないのでしょうか?
というわけで今回は、当時個人サイトで夢小説を楽しんでいた方も、まだまだ現役! という方も、夢小説を嗜んだことのある者ならば誰もが「分かる~!」となるようなあるあるをまとめてみました!
それでは、夢の世界へレッツゴ~‼‼
基本的に夢小説は一筋縄ではいかない。「ちょっと待ったー!」とばかりにライバル登場。相手は大抵、主キャラの親友。板挟みになってしまった私。お互い譲らない2人の仲は険悪に…。「やめて~! 私のためにケンカしないで~!!」って心の中で叫んでる。読んでる間は切なすぎてたまらない。
こうなった場合、残された道は2つ。
・片方を振ってその相手とは卒業直前に和解する
・2人の関係を悪化させてしまった私が申し訳なさのあまり、徐々に距離を取り始め、どちらともよそよそしくなってしまう本末転倒展開
物語の中の私は、とにかく色んな男に好かれている。イケメンホイホイとばかりに、イケメンに求愛されている。これが現実ならば、間違いなく日本一のモテ女。
…というような、逆ハーレムが大量発生している。たまに私のことを取り合う兄弟もいる。何とも罪な女である。
どうやら目の前の男は人生イージーモードなので、言う通りにならない女に出会ったのは私が初めてらしい。踵を返して颯爽と歩き去る私の背中を見つめながら、「ふーん、おもしれぇ女」と言い放っていたと聞いた。このセリフを放つ男の口角は、片側だけ上がっている。
この先の人生において、人から「おもしれぇ女」と言われることはなかなかない。恐らく夢女子は、小説内であまりにも「おもしれぇ女」になりすぎてしまったのだ。
私の体重はリンゴ3個分のように軽い。彼がお姫様抱っこしてくれた時、あまりの軽さに呟いていたセリフ。ちなみにお姫様抱っこへの道は、体育の授業でボールが当たって気絶or貧血で立てなくなるの二択。後日、頬一杯に食べ物を頬張る私を見て、「あいつの身体どうなってんだ……」となるまでがお決まりのセット。
入学先、転校先、私の通う学校にはキラキライケメン集団が必ず存在している。グループ大体3~6人編成で、圧倒的顔面偏差値と知名度を誇る、超が付くほどの人気者。校内にファンクラブがあることも。屋上の鍵は彼らのために開いているし、少し埃っぽい空き教室で一緒に授業をサボったりする。加えて、リーダー格の男は私のことが好き。
不良と優等生と女好きが混在しているのが定番だが、よく考えると世にも奇妙なグループ構成である。
基本的に妄想は、全てご都合主義で成り立っているので、親の不在率は半端ではない。私が一人暮らしのこともあれば、相手が一人暮らしをしていることもある。そして同時に、初のお泊りor初キス@家での、親の登場率も半端ではない。何の前触れもなく鳴り響くインターホンに、何度肩を落としたことか……。どこかで見張っているのか? というほどナイスなタイミングで登場する親は超能力者なのか?
自転車で事故に遭った。変なサイトをクリックした。放課後、教室で眠っていた。私はいつどこで、異世界に飛ばされるか分からない。油断も隙もないのである。最初は戸惑うも、結局は別世界でも幸せに生きていけるのだから、私の適応能力は素晴らしい。タイムスリップ系は、鎌倉時代なら光源氏の女。江戸時代なら大奥か花魁というように、大体行き先が決まっている。
なぜか私は、よく嫌われたり嫌がらせを受けたりすることが多い。とはいえ、50パーセントの確立で男女問わず人気を集める人気者にもなる。しかしどんな人生を歩もうが、私に嫌がらせをしてくる女子が必ず一人はいるのだ。辛くて堪らないような状況でも、絶対にめげないことが共通項。いつの時代も、悲劇のヒロインに世間は優しい。最終的に笑うのは、いつも私。
夢小説を嗜んだことのある女子は、大体全員マネージャー経験者だと思ってくれて良い。部活動のマネージャーになることこそ、全ての恋の始まりである。妄想の中の私(マネージャー)にとって、一番重要な仕事は試合後にタオルを渡すことなので、他の仕事をしている描写は基本的にオールカット。時々、保健室で部員の怪我の手当てをする。コート横で試合を見ていたら、私の頭にボールが当たってしまい、逆に私が手当てされることもたまーにある。どんくさい女で申し訳ない。
以上2つは、生活する上での必須アイテムとなっている。基本的に自分の容姿に自信がないのだ。しかし、その素顔は誰もが振り返る超絶美少女。私の美貌は、主要キャラとの衝突か、ナイスタイミングでふわっと吹く風によって暴かれる。落とした眼鏡を慌てて拾うのだが、高身長のイケメンはいつも返してくれない。「お前、絶対コンタクトの方がいい…!」と無責任な言葉をかけてくる男もいる。いいから早く私の眼鏡を返せ。
誰もが一度は言われたことのあるセリフ。前頭部分に「おい…!」が入っていることも多々ある。うっすらと涙を浮かべる私は、彼の制止も聞かず走り去る。…が、ここで約8割の女は片腕を掴まれる。もちろん私は、その腕を振り切り走って行ってしまう…。行く先はもちろん決まっているーー。
走り去った私が向かう場所は、この3つの中のどこかだ。一人で泣いていると、大体サブキャラの男(私のことが好き)が慰めに来てくれる。頭ぽんぽんはもちろん、ハグまではオッケーという謎ルールが爆誕。ただ、現実にこのような場所で泣いている女子は少ないので、男子はここへは探しに行かないほうが良い。
実は、超能力を持っている。普通の人には聞こえない、心の声が聞こえてしまうことがある。この程度なら朝飯前。闇の死者を呼び出したり、未来予知能力を持っていることもある。妄想の中の私は、基本的に誰にも止められない。
家族共有パソコンで夢小説を読む際は、シャットダウン前に必ず履歴を削除する。親バレは絶対に避けなければいけないので、夢小説はアプリで読む。スマホならプライベートモードを利用する。ちなみに私は偽名を使って読む派なのだが、友達にオススメした時に、その偽名もバレてしまって顔から火が出るほど恥ずかしい思いをしたことがある……。
永遠に更新が止まっている神作品が多数存在する。続きが気になって日常生活に支障をきたすことがないよう、読む前に一度完結しているか確認しよう。更新が突如止まってしまったときの絶望といったらない。次の日から空虚感を抱えながら過ごす、地獄の日々が始まるので要注意。
いかがでしたでしょうか?
「あるある~!」「これは私だ…!」と楽しくお読みいただけたら幸いです♪
みなさまもご自身の思春期夢小説あるあるを思い浮かべてみてくださいね♥
担当BLソムリエ:ななこ |