1
11/25
「センチネルバース」って何?令和に来る「バース」はこれだ!!!
BLニュースは標準ブラウザ非対応となりました。Google Chromeなど別のブラウザからご覧ください。
2021/03/21 14:00
2020年に押し寄せた実写BLの波。『Life 線上の僕ら』『窮鼠はチーズの夢を見る』『性の劇薬』など、有名作品のハイクオリティーな実写化の流れに加え、『2gether』などのタイBLや『陳情令』などの中国BLといった海外実写BLブームが起こり、さまざまな配信サイトやTVチャンネルで続々と配信されています。
そこで今回は、有名な実写BL作品を持つ国々をアジア編、東南アジア編、欧米編にまとめ、各国の作品の概観と、それぞれにどんな特徴があるのかを分析してみました!
BLの国、日本! やはり歴史は長いです。特に2000年代後半頃から、BL原作の実写化も含め、盛んにBL映画が制作されてきました。名作の実写化『どうしても触れたくない』は大成功を収め、『タクミくんシリーズ』など長く愛される作品も。
これまでの実写BLは、例えば今や大人気俳優の斎藤工さんがブレイク前に出演していたなど、仮面ライダーシリーズや2.5次元舞台で活躍する若手俳優さんの起用が多かったように思います。
しかし2020年には、ジャ○ーズ事務所所属の超売れっ子さんや、数々のTVドラマや映画で主演経験のあるベテラン俳優さんの顔ぶれが…!
また、2019年に公開された、AV男優さん主演のBLピンク映画『最短距離は回りくどくて、』は画期的。濡れ場描写のレベルが違います。
ただ、日本の実写BLのほとんどは、あくまで単発またはシリーズものの映画であり、ドラマはまだまだ少ない印象。
2018年のTVドラマ『おっさんずラブ』の大成功や昨今のタイBLドラマのプチバズを機に、今後日本でもBLドラマがたくさん制作されたらいいな~! と思います! 実際、2019年『きのう何食べた?』や2020年『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』のドラマ化を初め、その機運が高まっているのを感じますよね♡
中国BLは、なんといっても映像美! そしてストーリーの幅広さ!『ハイロイン~上癮~』のような男子高校生のリアルな日常に迫った作品から、『陳情令』のような壮大な大河ファンタジー作品まで、様々なストーリーが楽しめます。何千年の歴史を持つ大陸の豊かな土壌を感じる…!
上記2作品や『不可抗力』『双程』のように、ネットなどで熱狂的な人気を集めたBL小説が実写化し、さらなる社会現象に…というパターンが多いです。ただ社会現象になりすぎて、中には製作途中で打ち切りになってしまった作品も! 俳優さんの顔面がまた美しい方たちばかりなのですが、後にその俳優さん同士が共演NGになるということもしばしば。素晴らしい俳優さんや作品なだけに残念ですが、作品はいつまでも輝き続けます!
比較的同性愛に関してオープンな社会を背景に、男性同士の恋愛をテーマにした映画は2006年『花蓮の夏』など、元々たくさん制作されてきた台湾。
そんな台湾BLといえば『HIStoryシリーズ』ですよね! オムニバス形式のシーズン1が大人気を博し、その後長編シリーズが続々制作。ライトでピュアな、さらっと楽しめる雰囲気の作品が多いので、日本のBLファンにはハマること間違いなしです。
韓国BLは新しい作品が多いです。数は多くありませんが、『LONG TIME NO SEE』『メソッド』のように「萌え」を的確についてくるしめやかな作品が多い印象。
こちらも、俳優さんの顔がとにかく良いです!『君の視線が止まる先に』はメインCPの圧倒的ビジュアルに注目が集まりました。
ドラマは少ないですが、『君の視線が~』は日本でも配信され人気に! 『イケメンアーチェリー部 ~妄想女子のBL観察記~』では、妄想(?)の中で麗しい男子高校生たちのイチャイチャが拝めます。
ここ最近人気急上昇中のタイBLの特徴は、一言で言って「キラキララブコメディ」! そして、映画よりドラマ派!
雰囲気は、前世ものの『Until We Meet Again』など壮大な設定もありながら、『2gether』を中心に、ベースは少女漫画のような学園ラブコメという印象があります。一方、『TharnType』のように、かなりキワドイ描写がある作品も!
大手事務所からたくさんのBL作品が制作されているため、同じ俳優さんが色々な作品に出ているというのも楽しみの一つ。演じるカップリングの組み合わせの違いで意外な萌えが!
CPを演じた俳優さんたちが仲の良い姿をファンに見せてくれるのも魅力。タイBLの金字塔『SOTUS』は2016年のシーズン1の公開から時間が経つものの、いまだに人気は色褪せず、主演俳優さんたちのSNSなどでのオープンな交流にファンは萌え狂い♡ファンミーティングにもファンが殺到しています。
最近急上昇を見せるフィリピンBL。雰囲気としては、やはり同じ東南アジアのタイBLに近い感じです。
心理描写が丁寧で、とても質の高い作品ばかり! 中でも『Hello Stranger』はステイホームを逆手に取った挑戦的な作品で、オンラインビデオ通話を用いて撮影。大学生同士が画面越しに心を通わせていく姿を描いています。
他にも『My Day』『GameBoys』など、ソース顔のセクシーな美男子たちがたくさん拝める名作が♡ “次に来る”フィリピンBLを要チェックです♪
欧米の男性同士の恋愛や性愛を描く映像作品は、アジア圏とはやや趣が異なり、BL小説やコミックスを原作とした“ザ♡BL”な作品というよりは、ゲイ・ブロマンス作品の歴史が長く、作品数もここにはとても挙げきれないほど多いです!
リアルなゲイの姿を描く中で、アメリカで2000年代前半に放送された『クィア・アズ・フォーク』のように激しい性描写に踏み込んだTVドラマも。
そんな中、小説原作の2017年公開『君の名前で僕を呼んで』は、主演俳優さんの圧倒的美貌やストーリーのそこはかとないエモさから、日本のBLファンにも大ヒット!
顔面の美の暴力で徹底的に刺してくる映像美の作品が多いです!
『ぼくを葬る』などのゲイ映画を製作してきたフランスは、さすが芸術の国、映像がとにかく美しい! 『君の名前で僕を呼んで』の共同制作国でもあります。『SKAM FRANCE』はBLとして日本でも人気急上昇中のドラマです。
イギリスも、BLファンホイホイのパブリックスクールを舞台にした『アナザー・カントリー』、とにかく画面が美しい三角関係の物語『モーリス』など、良質なゲイ映画が多数!
***
いかがでしたでしょうか? たくさんある作品を国で括って語ることはもちろん難しいですが、なんとなく国ごとの色がお伝えできたようでしたら幸いです。皆様も、この国のBLはこういう感じ! など思うところがあったら、教えてください。
今回参考文献とさせていただいた雑誌『BE a LIGHT』はタイBLを初めアジア実写BLの「今」がたっぷりつまった実写BLファン必携の一冊。そちらも是非チェックしてみてください♪