【徹底レビュー】ドラマ『美しい彼』は2期も間違いなく実写BLの極致だった

ドラマOPで涙を流した重症ファンの本音レビュー

『美しい彼』のブルーレイ、ビジュアルブック、グッズ購入はもちろん、この１年間原作小説を何度も読み返したガチ勢の筆者、どうもるるるたまごです。

ドラマ『美しい彼』第2シーズンが2月7日より放送開始されましたが……皆さん観ました！！？！！！！！？

ドラマをリアタイしているとき、胸がいっぱいのあまり息ができなくて、CM中にだけ息吸っている感覚でした(重症)。

今回は、濃厚なBLファンがつどいしちるちる記者の中でも一番『美しい彼』が好きだと自負している筆者が、ただただ第2期第1話の感想を語るという記事です。
今回は感情フルスロットルでお送りいたします！！！ 同士のみなさん！ 沼の底で語り合おうぜ！！

※この記事にはドラマ『美しい彼』、小説『美しい彼』『憎らしい彼 美しい彼 2』のネタバレを含みます。　

 

◆目次◆
1．原作ファンのワイ大歓喜、思わず声が出た名場面
・「奇跡だ」
・オープニングえっggggぐ
・「誰がヒラメだ」
・実写版エビコロ
・「平良のくせにモテやがって」「ポートレートは好きな人だけ撮りたい」
2．ドラマオリジナルシーン「月齢14」に込められた意味
3．原作ファンが感じるドラマと原作の違い
4．今後の大注目ポイントおさらい！「金木犀」がキーワード？？

 
まずはじめにドラマ1話のあらすじをおさらいしましょう!

STORY
紆余曲折の末、恋人同士となった平良一成（萩原利久）と清居奏（八木勇征）は、平良が住んでいた一軒家で同棲を始めていた。穏やかに月日は巡り…平良は大学4年生に、清居は新人俳優として日々奮闘していた。一方で、平良の信仰にも似た“偏愛”は変わらず、変装をして清居の出待ちをしていたり、狂ったように何度も清居の出演作を観ていたり…、きてほしいところで下がり、下がるべきところでニュースタイルな関白宣言をかましていて、美しく傲岸なキング・清居の悩みはつきない。ある日、清居は平良をデートに誘い、ファッションブランドのレセプションパーティーに行くことに。しかし、清居が少し目を離した隙に、平良はモデルのカンナ（髙石あかり）と2人きりに―…!?（ドラマ『美しい彼』公式ＨＰより引用）

1．原作ファンのワイ大歓喜、思わず声が出た名場面

 
というわけで、早速原作ファンとしての大歓喜ポイントを、筆者の独断100％でご紹介いたします。

 

「奇跡だ」

 

奇跡でしたね、このドラマすべてが奇跡だったんですけど、このセリフがめっちゃよかった。ドラマ冒頭で1話のシーンがフラッシュバックして、そこから「奇跡だ」に繋がるこの流れよ……。全私がスタンディングオベーションしました。

普通なら絶対に交わらない2人。誰かからの愛情や執着や、羨望の眼差しを欲していた清居と清居にそのすべてを与えることができる平良が出会ったことは紛れもなく奇跡ですよね。
「美しい彼」が隣で眠っていることの「奇跡」、状況説明だけでは片づけられない奥の深さがあるこのセリフが、まさかの2期一発目のセリフって……。 とにかく平良の「奇跡だ」には説得力がありました。すげえや。

隣で眠っている清居の髪を愛おしそうに撫でる平良の表情もまた……。萩原莉久さんが演じる平良は、ふとした仕草から雄みが漏れ出すんだよなあ……好き。そんでこの流れから、原作では初めて2人が恋人として触れ合った後のセリフに繋がってくるんですよね！ 1期では告白→2人が眠っているところまでが描かれていたので、ここで「ああ、『美しい彼』始まったんだ……」と涙が出てきました。マジです。

余談なのですがこのあとの清居の「おはよぉ」がかわいすぎてぶっ刺さりました。ま〇めろかな？(？)

 

オープニングえっggggぐ

 

そして2期を語るうえで外せないのが、MV風のオープニング！ オープニングめっちゃ良かったですよね！！？(大興奮)

実は、筆者ドラマの情報解禁があまりに急すぎて、ほんとにドラマやるの？ 現実？ と少し不安な気持ちもあったのですが、このオープニングを見て「これは大丈夫なやつだ」と安心しました。

1期にエンディングを担当されていたロスさんがオープニングということで、少しダークかつミステリアスな雰囲気でしたよね。最後平良がひざま付いて清居の手にキスするところとか、2人の関係性の解釈が一致しすぎてて最高(涙)。
一見王子様とお姫様みたいな構図ですが、黒い服や楽曲も相まって平良からの執着感情や、それを上から眺める清居が実は平良に傾倒してる関係が表されれてましたよね……。と考察オタクが言うてます。

 

「誰がヒラメだ」

このシーン好き！！！！　原作で何回も読んでいたので、清居が事務所にいるシーンが来たときは「えええええここやってくれるの！！？」と大き目の独り言を叫んでしまいました。事務所の社長とマネージャーに、平良のことを悪く言われてしまうシーンです。

原作ではモノローグで「きもくて悪かったな。そいつは俺の男だ」とクソカワ思考をしているので、ドラマでも完全脳内補完できました。口悪くてツンツンのくせに、平良にベタ惚れなところがちゃんと分かるのが好き。

 

実写版エビコロ

 

うおおおおおおおおこれがエビコロか！！！！！
正直ここが一番テンション上がったかもしれないですね。清居が「俺これ好き」という伝説の料理……。制作の方々へ提案なのですが、これレシピ化しませんか？ 円盤特典などで八木さんと萩原さんがエビコロを作る企画動画とか、とても観たいのですが……何卒ご検討くださいませ……。

というかこのシーン、清居の無自覚？ なあざとかわいさ全開でしたよね……。あーんを要望しちゃう清居も可愛いし、あーんされなくて拗ねるぷく顔もまじで……全視聴者の心臓が止まったはずです。
私には「はむっ」っていう音が聞こえたのですが、皆さんも聞こえましたよね？ 「はむっ」って2次元だけのオノマトペじゃないんだ……。

 

「……平良のくせにモテやがって」
「ポートレートは好きな人だけ撮りたい」

 

そして「月齢14」のエピソード、きましたね！ 第1期のとき、Smash限定動画で平良とコーディネートする清居の姿があり、てっきり「月齢14」はこれで実写として回収しているのかと思っていたら全然違った！ がっつりあった！！！ ここも原作ファンとしてはめちゃくちゃ嬉しかったシーンですね。

ファッションブランドのレセプションパーティーとやらに参加する2人。思うんですが、「ファッションブランドのレセプションパーティー」ってこんな陽キャ用語ありますか？ ってくらい難易度高いところによく入れますよね、平良くん(愛だね)。

ここのシーンでは平良をナンパするカンナちゃんが滅茶苦茶良かった。悪女感というか、肉食手練れな感じにドキドキしちゃいました。

自分で着せといて全部脱げ！！ ってキレる清居もいと尊しでした。イケメン平良くんのバンザイもしっかり頂戴しまして大満足です。ただ、そこから「ポートレートは好きな人だけ撮りたい」につなげるのは驚きましたね！ 原作ではこのセリフはもっと後に出てきたような気がします……。

1期の感想でも述べたのですが、ドラマ『美しい彼』は持っている尺にあわせて原作を再構成する力がすごいですよね。多分このセリフも違和感なく伏線になっていくんだろうな……。ってことは3巻の実写化もあったりします？(飛躍的願望)

2．ドラマオリジナルシーン「月齢14」に込められた意味

 

そんな原作ファン大歓喜の見どころシーンがてんこ盛りすぎた1話でしたが、ドラマオリジナルのシーンも重要な役割を果たしていたかと思います。平良が、満月の1日前の月の写真を印刷するところは多分オリジナル……ですよね？（原作であったら教えてください！）

平良のモノローグで
「好きで、好きで、好きすぎて、満ち足りない。十四番目の月みたいなこの気持ちは、この先も永遠に続いて自分を切なくさせるんだろう」

とありますが、「月齢14」の意味が映像でしっかり形にされているのがエモい。最初に1巻を読んだときはわからなかったタイトルの意味が回収されて……白旗降るしかないです。敗北です。大好きです。このシーンで流れるエンディングの「キンモクセイ」も大好きです。

3．原作ファンが感じるドラマと原作の違い

 

基本の筋をしっかり原作通り進めていただいていて安心感このうえないドラマ2期ですが、個人的にいい意味で違いを感じる点がいくつかありました。

まず一つ目は、コメディ感がドラマのほうが印象的だったな……という点。
冒頭の清居が目を覚ましたことに驚いた平良がベッドから転がり落ちるところとか、ポケットに入っていた連絡先を見た平良の「だだだだだだれっっっっ？？？」とか。

このまま原作通り進むと仮定するともう少しの間はあまあまムードが続くかなというところですが、こういうクスっとできるシーンが印象的に描かれていると飽きずに見られますよね。甘いものの間にしょっぱいものを挟む感じ。原作でもモノローグがキモすぎて笑っちゃうことがありますが、映像で表現できるドラマならではのポイントだなと思いました。

次に、清居のキャラクターについて。小説と違いモノローグが少ないからか、ドラマの方が可愛いあまあまなイメージになっている気がしました！
最後のシーンの膝枕もかわいかったですよね。あと部屋着ずっと萌え袖だな!? あと、部屋着の下はパジャマなんだね……平良と一緒でチェックのパジャマ持ってるんだね。エッチだね(理性ぶっとび)。

原作のキャラクターを大事にしつつ、役者さんが色を付けて三次元の平良と清居を生きてくださっている姿に感動です……。

4．今後の大注目ポイントおさらい！「金木犀」がキーワード？？

 

ということで、次回以降の個人的注目シーンをご紹介します。
まずは、清居と安奈の絡み。ドラマだとより一層強い女って感じがする安奈ちゃん。物語に大きく関わっていく彼女の動向には目が離せません！ そして2話では遂にシーツいちゃいちゃシーンが見られるかも!?!? 毎週生きる力をくれてありがとうございます。

そして今後の展開ではどうやら「金木犀」がキーワードのようです。「金木犀」と言えば、ドラマ第1期の放送後に発売された公式ビジュアルブックに凪良ゆう先生が書き下ろされた番外編のタイトル。1話のラストでも金木犀の言及がありましたし、公式グッズにも金木犀の香りのロールオンフレグランスが！ 金木犀に注目しつつ、今後の『美しい彼』を見守りたいと思います♪ だってまだドラマも映画もあるんだよ!? 供給過多で萌え死ぬ前にグッズのぬいぐるみ再販申し込みます……。

ちなみに、金木犀の花言葉は「謙遜」「気高い人」「真実」「誘惑」「陶酔」だそうです。あ、概念なんだ……金木犀って『美しい彼』の概念なんだ……。(遺言)


というわけで、2話もますます気になる1話でした。生きる理由をくださって本当にありがとうございます……。

TVerで無料見逃し配信もされているので、まだ観ていないという方はぜひご覧ください！ 絶対損はしないので……。

 

作品概要

 

ドラマ『美しい彼』

 

 

MBS/TBSドラマイズム枠にて2月7日(火)より放送スタート

MBS：毎週火曜24時59分より放送
TBS：毎週火曜25時28分より放送

第1話はTVerにて見逃し配信中！
公式HPはコチラ

原作

『美しい彼』作：凪良ゆう　イラスト：葛西リカコ

 

「キモがられても、ウザがられても、死ぬほど君が好きだ」無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良(ひら)。そんな彼が一目で恋に堕ちたのは、人気者の清居(きよい)だ。誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王(キング)――。自分の気配に気づいてくれればいいと、昼食の調達に使いっ走りと清居に忠誠を尽くす平良だけど!?　絶対君主への信仰が、欲望に堕ちる時――スクールカーストLOVE!!