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※ネタバレ注意※最遊記、おお振り、黒執事…あの時読んでたあの漫画、今どうなってる?

2022/05/18 18:00

途中で離脱してしまったあなたへ!長期連載シリーズの現在、気になりませんか?



ここ数年、アニメ界隈ではリバイバルやリメイク、過去作の映像化が人気ですよね。『シャーマンキング』が再アニメ化したり、『最遊記』最新作が放映されたり、『TIGER & BUNNY』2期が始まったり。年月が経っても「やっぱり好きだな~!」と噛みしめる作品があるというのはオタクとしての幸せですよね……。

そんな、何かと”あの時”を思い返すきっかけが増えた昨今。毎日お仕事に、家事に、オタ活にお忙しい皆様におかれましては、こんな経験をした方も多いのでは。

「あの漫画、新刊出たんだ……。途中で読むのやめちゃったけど、今どうなってるんだろう」

オタクは忙しい――それは世界共通認識。単に「飽きてしまった」なんて言葉では説明しきれないことだってあるはず。

SNSや周囲の声を見聞きしてみると、アニメの最終回をきっかけに追わなくなってしまった、前巻から読み返そうとしているうちに積んでしまった、たまたま他の出費が重なって優先できなくなってしまった、等といった意見が。また個人の経験で恐縮ですが、筆者は引っ越しで数巻行方が分からなくなってしまったことをきっかけに、そのシリーズを何巻まで買ったか分からなくなり後回しにしてしまった……というお恥ずかしい過去もあります……。

年間1万点を越える新刊コミックスが発売されている時代です。そうこうしているうちに既刊は溜まり、いつの間にかまとめ買いできる巻数も越え……となると、諦めざるを得なくなってしまうというもの。

でもあの時読んでたシリーズが今どうなってるのかは気になるーーー!!
あの頃は諦めたけど今なら読める! あわよくば今からでも履修し直した~~い!

そんな皆様のために今回は、先述した「惜しくもシリーズを途中離脱してしまった理由」を元に、

①    シリーズ全体の刊行数が多く初出からの年月が長い作品
②    1巻ごとの刊行間隔が長い作品
③    過去にシリーズの途中までアニメ化された作品
④    今も発売され続けている(完結していない)作品


を満たす3作品を独断で選ばせていただき、登場人物たちの今をご紹介したいと思います! あの頃夢中になったあのシリーズ、あのキャラクターたちは、今どこで何をしているのでしょうか!?

※テーマの特性上、ネタバレを大いに含みます。

◆目次◆
1.最遊記シリーズ/峰倉かずや(1997年~)
(1) そもそも『最遊記』って?
(2) 第1シリーズ完結から20年を経て最新アニメ公開!
(3) ところで、三蔵一行って今どこで何をしてるの?
2.おおきく振りかぶって/ひぐちアサ(2003年~)
(1) そもそも『おおきく振りかぶって』って?
(2) アニメ放送は15年前! 高校球児のわちゃわちゃに萌えた日々
(3) あの阿部が三橋を名前呼び…一体何が???
3.黒執事/枢やな(2006年~)
(1) そもそも『黒執事』って?
(2) 伏線回収がえぐい! ついに明かされた「シエル」の謎
(3) 黒執事のこれから…あのキャラもそのキャラも丸裸

 

 

 

(1) そもそも『最遊記』シリーズって?

 

【あらすじ】
天地乱る混沌の時代、人と妖怪が共存する“桃源郷”で突如妖怪が暴走し、人間を襲い始める。地獄絵図と化した桃源郷の異変を止めるため、超鬼畜生臭坊主・玄奘三蔵は、元気な小猿・孫悟空、すっとぼけお兄さん・猪八戒、エロ河童・沙悟浄とともに西を目指す。西遊記をモチーフに魅力的なキャラクターが活躍するスタイリッシュアクションの開幕!!

原作の第1シリーズ『最遊記』がスタートしたのは1997年。本編の『最遊記』、『最遊記RELOAD』、現在連載中の『最遊記RELOAD BLAST』、そして番外編として『最遊記外伝』、『最遊記異聞』が発売されています。

タイトルから『西遊記』を想像していると、その自由なキャラクターとダークかつスタイリッシュな世界観にいい意味でバッサリ裏切られる作品『最遊記』。主人公たちの強さに惚れ惚れし、彼らの背負っているものの大きさに胸が苦しくなり、かと思えばピンチの時ほど飛び出る軽快な掛け合いが好きすぎて悶え転がったりします。情緒がジェットコースター。

絵柄の美麗さ、ストーリーの重厚さ、様々なメディアミックスもあり、『最遊記』はまさに一世を風靡! 平成オタクの筆者が当時二次元好きを自覚した頃……自身も周囲も、この作品をきっかけに次々と本格的なオタク道を突き進み始めた記憶があります。それほど、あの時代に吹き荒れた「最遊記旋風」はすさまじいものがありました。

(2) 第1シリーズ完結から20年を経て最新アニメ公開!

 

『最遊記』は2002年に第1シリーズの連載が終了。掲載されていたのはエニックス(現 スクウェア・エニックス)刊の雑誌『月刊Gファンタジー』で、続編となる『最遊記RELOAD』は一迅社刊の雑誌『コミックZERO-SUM』に移行しました。また、2000年から約1年間にわたり放送していたアニメも、続編が放映スタートしたのは2003年で……と、そんな事情もあり、第1シリーズ完結とともに一度『最遊記』を離れてしまった、という友人の声が周囲でいくつか聞かれました。

「あんなに一緒に萌えたぎったじゃないかー!」と戦友を失ったような気持ちを抱かないでもありませんでしたが、時代は移り行くもの、オタクは多くを愛すもの……止めることなどできません。

しかし、そんなファンたちをざわつかせたのが、2017年の「『最遊記』20周年企画」の一環として発表された『最遊記RELOAD BLAST』のアニメ化、さらに原作25周年&アニメ完結から20年にあたる今年2022年1月クールの『最遊記RELOAD -ZEROIN-』の放送でした。

第1期をリアルタイムで知る者として、浮足立つとはまさにこのこと……メインキャラクターたちのキャストそのままに、最新技術の超美麗『最遊記』を拝める日が来るなんて……! と心が躍ったのを覚えています!

 

 

(3) ところで、三蔵一行って今どこで何をしてるの?

 


原作第1期が終了した頃から、既刊3巻までに起こった最も大きな変化を簡単にお伝えすると、「西を目指して」旅を始めた玄奘三蔵ご一行、ついに物語の核となる「西域」に突入致しました~~~!(パチパチ)

天竺にほど近いその場所は、桃源郷に蔓延る異変の影響も特に強力。そんな土地で一行は、女性の三蔵法師・紗恪三蔵に出会い、ある事情から共闘を余儀なくされることに。その後なぜか三仏神に直々に呼び出された4人は、「全ての任務から降りて引き返せ」と命じられてしまいます。え? やっとここまで来たのに……?

その理由は、異変の元凶を取り除く力を持った「闘神那咤太子」が覚醒したため。つまり、玄奘三蔵たちに任されていた仕事を本来請け負うべき「那咤太子」が目覚めたので、もうこの件から手を引けと言い渡されてしまったのです。突然の解雇命令に、三蔵たちが出した答えは……。というのが現況です!

実は現在、峰倉かずや先生療養のため、『最遊記RELOAD BLAST』は休載中。原作の行く末も気になるところですが、その間にも新作アニメが放送されたり、イベントが開催されたりと、嬉しいことにコンテンツは常に多忙! 私たちはその恩恵にあやかりながら、ただただ峰倉先生のご健康を祈るばかり……。

さてさて、ここまで読んで「『最遊記』気になる!」「読み返したい(これから読みたい)けど現在の雰囲気を簡単に知りたい!」と思ったあなたに朗報です♥


こちらは最遊記シリーズ20周年を記念して2017年に公開された、ストーリーおさらいPV。峰倉先生完全監修ということで、とても簡潔かつ、原作同様最高にクールな仕上がりとなっています! これを観るだけで本編、外伝、そして最新作BLASTまでのあらすじをほぼ履修できるという驚異の映像……ぜひ一度ご覧ください♪ なお、一度でも『最遊記』に触れたことのある方にとっては涙腺直撃の内容となっておりますのでご注意を……。

 


(1) そもそも『おおきく振りかぶって』って?


【あらすじ】
県外の高校に進学した卑屈で弱気なピッチャー・三橋廉(みはし・れん)。見学するだけと訪れたものの強引に入部させられたのは、全員1年生(くせ者揃い)に女監督(コワイ)という創設まもない野球部だった! オレらのエースは暗くて卑屈。勝つために、弱気なエースのために。行け、オレら! 読むとためになり、しかも血沸き肉躍り涙する。絶対に面白い本格高校野球漫画!

おおきく振りかぶって』(通称:おお振り)は、本格的な高校野球作品でありながら、男子高校生、高校球児らしいわちゃわちゃとした雰囲気も満載♪ 野球が好きな人にも、少年たちに萌えたい人にも人気のスポーツ漫画です!

元々スポーツとしての野球が好きで、他の野球漫画も嗜んでいた筆者は、友人に勧められた際「新しい野球作品が出たんだな」程度の軽い気持ちで手に取りました。あれが人生の転機だった……。

2004年にコミックス第1巻が発売し、現在は半年~1年に1冊のペースで35巻まで刊行中。テレビアニメは2007年に第1期がスタートし、最終的にコミックス15巻の内容まで放映されました!

(2) アニメ放送は15年前! 高校球児のわちゃわちゃに萌えた日々


ピッチャーの投球1球1球に拘った、専門的な描写も人気の『おお振り』ですが、その魅力の1つは、なんと言っても高校球児同士の会話ややりとり!

知らない者同士が、野球で「チーム」になっていく。彼らのやりとりはいつもまっすぐで、くだらなくて、とにかく一生懸命。高校一年生のコミュニケーションって、こんなに可愛かったっけ?? と、一度のめり込むと生温かめのにやにやが止まりません! チームの一員だなんて烏滸がましいことは望みません。私はただ彼らが踏むグラウンドの土になりたい……。

ところで、アニメ放送があったのはすでに10年以上前の話。それも先述したとおり15巻までの内容です。夏の大会で、キャッチャー・阿部の負傷をはじめ、思い描いていた勝利とは程遠い手痛い敗北を味わった西浦部員たち。それぞれの目標や、阿部と三橋の関係にも変化があり、ここからどんな風に強くなっていくんだろうなぁ! と期待に胸膨らませたところでアニメは終了しました。

ではもしも、そんなアニメ視聴者や原作読者が、その後の『おお振り』を知らなかったら……? 現在のストーリーとは、どんな部分に一番違いがあるでしょうか!

(3) あの阿部が三橋を名前呼び…一体何が???




さて、アニメ終了当時と現在の一番の変化と言えば……西浦野球部内で「下の名前呼び」が定着しつつあるということです。改めて繰り返します。あの阿部が三橋を「レン」と呼んでいます……(震え声)。

きっかけは27巻。田島家に三橋、阿部、泉がお邪魔したこと。人との距離が近い田島一家はメンバーみなを家族のように下の名前で呼び捨てにしていて、早くも田島と三橋は下の名前で呼び合うことに馴染んでいました。それにまず「追いていかれた感」を感じて真似し始めたのが2人と同じクラスの泉(かわいい)、そして三橋との微妙な距離感について試行錯誤していた阿部(かわいい)

さらに28巻での野球部バーベキュー@田島家をきっかけに、全員名前で呼び合うことを少しずつ意識し始め……ますが、それでも阿部のことだけは呼べない三橋が三橋らしくて首がもげそうなほど頷き倒してしまいます。

はじめは田島家の中でのみの約束事だったのが、学校生活、練習中、そして試合の大切な場面で生きてくる描写がたまりません!!! 半年以上(読者は10年以上)を経ての男子高校生たちの名前呼び、尊くありませんか?? アニメ化……してくれないかなぁー!音声付きで味わいたいッッッ!!


さて、話題は最新刊35巻へ。冬季ということで公式戦はお休み、いわゆる日常回……かと思いきや、他県の強豪校に見学へ行き、多数の監督が高校野球を語る「指導者回」となりました。元々深かった描写がさらに深まっていき、まさに「こんな野球漫画見たことない!」という印象です!

巻末では、昨年夏にTwitterで話題になった「埼玉から徒歩で群馬へ……って、どゆこと?」な予告もあり、「野球」をプレイ以外の視点から楽しめるシーズンオフは、このあともしばらく楽しめそうです♥

 


(1) そもそも『黒執事』って?

 
【あらすじ】
英国の名門貴族「ファントムハイヴ家」には、知識・教養・料理・武術etc…すべてが完璧のスーパー執事がいた。
12歳の我儘な主人の注文を涼しい顔でなんなくこなし、 役立たずの使用人達の失敗をすべてフォローしながら、 その執事・セバスチャンはこう嘯く…。

「当家の執事たるもの、このくらいできなくてどうします?」

セバスチャンは、とある事件で家族を失った弱冠12歳の当主・シエル・ファントムハイヴに仕える超絶凄腕執事。しかしその正体は、家族を奪った者への復讐を誓ったシエルと契約を交わした「悪魔」。一方シエル坊ちゃんにも、裏で暗躍する顔があって――。『黒執事』はミステリアスな事件の数々とそれを解決するセバスチャンの華麗な手腕が見どころのダークファンタジー! また、枢やな先生が英国文化をお好きということもあり、細部まで描き込まれた衣服や調度品などは毎度ため息が出るほどの美麗さ……。

連載がスタートしたのは2006年。以降ほぼ半年に一度のペースでコミックスが刊行、現在31巻まで発売されています♪

テレビアニメは第1期が2008年10月にスタートし、その後2010年に第2期、2014年に第3期が放映。原作では8巻までの内容なのですが、少々少なく感じるのは、テレビ作品はオリジナルストーリーがメインだったため。その後2015年にOVAが、2017年に劇場版が加わり、結果としてコミックス14巻まで映像化されました!

(2) 伏線回収がえぐい! ついに明かされた「シエル」の謎

 


女王陛下から秘密裏に命を受け、英国で起きている不可解な事件について調べるのが、シエル坊ちゃんの裏の顔。このミステリ的要素が『黒執事』を構成する柱の1つなのですが、ミステリの醍醐味と言えばやはり伏線ですよね!! 『黒執事』も例外ではなく数々の仕掛けが張り巡らされているのですが、この4、5年ほどで、1つ大きな伏線が回収されました。それが、「シエル・ファントムハイヴ」についての真実です。

「それってアニメ(原作8巻まで)しか見てなくても知ってる?」と思った皆様、ご安心ください♪ テレビアニメ第3期で放映された、原作で言うところの「ノアの方舟サーカス編」、そして映画『黒執事 Book of the Atlantic』で描かれた「豪華客船編」でも、伏線は登場しています。原作を途中で離れてしまった方も、「言われてみれば……」と蘇る記憶があるかも知れません!

貴族も庶民も関係なく出入りしているという謎の施設「スフィア・ミュージックホール」と、その内部での催し事について調べることになったシエルとセバスチャン。シエルの婚約者・エリザベスも入り浸っているらしいこと、同時期にロンドンで多数の変死体が見つかったことなども併せ、事態は深刻だと判断します。

なんとかミュージックホールは壊滅に追い込んだものの、首謀者も婚約者も未だ行方不明。問題が山積みのまま帰宅したシエルは、自宅が何者かに襲撃されたことを知り驚愕します。犯人として目の前に現れたのは、「自分こそがシエル・ファントムハイヴだ」と名乗る瓜二つの少年。彼らは双子の兄弟で、坊ちゃんが名乗っていた「シエル」というのは、死んだ兄の名前だったのです。

双子の兄が目の前で殺されたことをきっかけに、弟は悪魔と契約を交わし、当主シエル・ファントムハイヴとして生きていくことを決めた――彼らの真実についてはコミックス26巻で初めて明かされましたが、そこに至るまでの約10年間、「シエル」が双子であることを仄めかす描写は、至る所に散りばめられていたのです。その一端は、枢先生のTwitterにも。




この「シエルの真実」は多くの読者を驚かせました。が、裏を返せば『黒執事』に点在する伏線の1つに過ぎないのもまた事実! 今後どんな謎がどんな風にひもとかれていくのか、期待とある種の畏怖で胸がざわざわしきりです……。

(3) 黒執事のこれから…あのキャラもそのキャラも丸裸

 

さて、それでは31巻現在、セバスチャンや坊ちゃんはどうしているのでしょうか。

シエル兄の登場により、2人と、彼らに仕えていた使用人たちは屋敷を追われ、逃亡生活を送ることに。というのも、シエル兄がスフィア・ミュージックホールに関わる一連の事件の濡れ衣を弟に着せたため、警察に追われる身となってしまったのです。

兄のシエルは、確かに目の前で死んだ――彼の魂と引き換えにセバスチャンが喚ばれたのがその証拠。兄が蘇った背後には、これまでにもいくつかの事件の黒幕として暗躍していた「葬儀屋(アンダーテイカー)」が関わっているのですが、葬儀屋とシエル兄が何を考え、何を目的に坊ちゃんたちと敵対しているのか、まだまだ謎は深まるばかり。

そんななか、坊ちゃんは無力な逃亡者から一転、かねてからの協力者・劉に匿われながら、再び立ち上がることを決意します。敵の“生命線(ライフライン)”を絶つため、手分けをすることになった一行。その作戦には、ずっと「シエル坊ちゃん」に仕えてきた使用人たちの存在が不可欠でした。

現在の『黒執事』は、そんな使用人たちの過去を掘り下げる内容となっています。30巻ではメイド・メイリンの過去が、次巻32巻では料理人・バルドの過去が明かされる予定です! 過去編を挟みながら、ひとつ、またひとつ着実に兄シエルに近づいていくスリルがたまりません……! アニメ化……してくれないかなぁー!!(本日2回目)

*************

いかがでしたか?
好きだった作品を追えなくなってしまう理由は人それぞれ……同じオタクとしてとてもよく分かります……。記事には多くのネタバレを含みましたが、それでも断言できます。展開を知っていても、面白さは変わらないんです!!

今回のまとめが 「あの作品、そんなに面白いことになってるの!? また読んでみようかな!」というきっかけになったら嬉しいです♪

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