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「センチネルバース」って何?令和に来る「バース」はこれだ!!!
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2021/08/07 12:00
多くの読者を関係性厨へと目覚めさせる男同士のクソデカ感情。実は、少女漫画でも男同士の関係がヤバい作品があるんです!
「少女漫画!? 絶対ヒロインとヒーローの恋愛メインじゃないの⁉」
いえいえ、そんなことはございません!!
なんとなんと、男と男がメインで登場する作品だってあるんです!
友情や愛、ライバル意識や嫉妬、執着など、あらゆる感情が入り混じった2人を見ていると、2人の関係の尊さに思わず合掌したくなりますよね……!!
今回は、恋愛関係に限らず、そんな男同士の関係が熱すぎる少女漫画をご紹介します♪
◆目次◆
1.『ぴんとこな』
2.『僕のジョバンニ』
3.『消えた初恋』
4.『群青にサイレン』
5.『坂道のアポロン』
最高のライバルで、最高の相棒。
ーSTORYー
芸も、恋も、アイツにはかなわない…! 解ってるけど…家柄が重んじられる歌舞伎界において、名門の御曹司として生まれたにも関わらず、実力のない恭之助。歌舞伎とは無縁の家に生まれながら、実力のみで最底辺から成り上がろうとする一弥。正反対の2人の男が、なんの因果か同じ女の子・あやめに恋をしたのが物語の始まり。歌舞伎を愛するあやめに好かれたい恭之助は、コネなんかいらないから実力が欲しいと悔し涙を流す。あやめの目の前で主役を張りたい一弥は、名門の養子になろうと…?
【この関係が熱い!】
同じ一人の少女を好きになったことでつながった2人が、本業の歌舞伎を通じてよきライバル、よき相棒に成長していく関係が熱い! 御曹司の恭之助と一般家庭から弟子入りした一弥のライバルのような相棒のような関係性に注目です!
同じ女の子を好きになる? バチバチにバトって終わるんじゃないの?
それが違うんです! なぜなら彼らは歌舞伎に対して超超真剣だから! 彼らの頭の大部分歌舞伎でいっぱいで、恐らく脳内メーカーを使用したら「歌舞伎」の文字で埋め尽くされます(笑)。
「俺にとっての一生涯の相手役はお前なんだよ
おまえじゃなきゃダメなんだ
おまえだってそうだろ?
俺を手放すなよ 一弥・・・」
始めはやる気のなかった恭之助が発した言葉だからこそ、歌舞伎に人生を賭けている彼らだからこそ、心に響くセリフです。歌舞伎役者として、相手の魅力を痛感しているからこそ、役者として必要とされたい。ライバルとして意識されたい。ずっと一緒に走り続けたい。そんな2人の熱い関係に手に汗握るシリーズです。歌舞伎が大好きなヒロインとの恋模様と併せてお楽しみください♪
天賦の才と努力の才
ーSTORYー
チェロの音が紡ぐ、天才と凡才の物語 海難事故に遭い、暗い海原を漂い、死の淵にあった郁未。彼を岸まで導いたのは、鉄雄が弾くチェロの”音色”だった--。鉄雄の家で暮らすようになった郁未に、鉄雄がチェロを教え始めたことで、少年たちの未来が大きく動き始めたーー!!
【この関係が熱い!】
鉄雄のチェロに魅せられた郁未が、鉄雄にチェロを教わるところから始まるストーリー。一人でチェロを弾く鉄雄を喜ばせたくてチェロの練習を重ねた郁未。彼は瞬く間に頭角を現し鉄雄を追い抜いてしまいます。圧倒的な才能に嫉妬を抑えきれない鉄雄と、それでも鉄雄の音楽と彼自身に心酔する郁未の関係性は、強くて危うくて……。
「鉄雄 お前に俺の人生をやるよ 俺は生涯お前の友でいよう」
幼少期、孤独を感じる鉄雄にそんな言葉をかけた郁未だからこそ、一方的に成立してしまったライバル関係がつらいです。
そして何より、鉄雄第一の郁未が、彼に憎まれてなおチェロをやめない理由が、「なにがあっても鉄雄の特別でいるため」だということが、読者の心を沼に突き落とします。チェロをやめることはすなわちただのクラスメイトと同等になってしまうこと。鉄雄の特別でいたいとチェロにしがみつく郁未の様子に凄みを感じる場面です。なんだその巨大感情は……(喜)。
チェロで繋がり、チェロで引き裂かれ、チェロで許しあう。チェロから離れられない少年たちの、天賦の才と努力の才のぶつかり合いから目が離せません。
無意識にお互いの恋心を目覚めさせるお人好しコンビ
ーSTORYー
「青木…そんなに俺のことを──…」 青木は隣の席の橋下さんに片想い中。しかし橋下さんの消しゴムを借りたら、同じクラスの男子・井田の名前が…(涙)。しかも、その消しゴムを持っている所を井田に見られてしまい…まさかの勘違いを!? ちょっとおバカで、最高に一生懸命な初恋ものがたり、始まります。
【この関係が熱い!】
青木の「イダくん♥」と書かれた消しゴム(本当は橋下さんの)を見てしまった井田が、青木が自分のことが好きなんだと勘違いするところから始まる全力青春ラブストーリーです。
勘違い? どうせ勘違いで終わるんやろ? と半信半疑の皆様、そこに愛はあるんか? と問われたら断言できます。井田と青木の間に愛は……、loveは、ありまーーーす!!!
なんとこの関係、勘違いでは終わらないんです……! 井田は青木からの告白(してない)を真剣に、それはもう真剣に検討してくれるんです!! すぐに訂正しようにも本当の持ち主(橋下さん)に気を使って言い出せない青木ですが、だんだんと井田の愚直すぎる男前な行動の数々に心惹かれていきます。一方の井田は恋愛感情そのものが分からなくて……。
「お前のこと ほんとに好きになっちゃったんだー」
無自覚に青木の心を撃ち抜きまくる井田と、無意識に井田の心を目覚めさせていく青木のやり取りに胸キュンしてください。
それぞれの問題と戦いながら不器用に支え合う少年2人
ーSTORYー
小さいころ、イトコの空を野球に誘った修二はいつしか空に投手の座を奪われてしまう。才能の差に絶望して野球をやめたものの、中学で体格の小さな空と再会し「今なら勝てる」と考え、野球部に入部する。しかし、そこで指定されたポジションはまさかのキャッチャー。憎んでさえいる空とのバッテリーが発足した……。
【この関係が熱い!】
従兄弟の空に強烈なコンプレックスを抱く修二の成長ストーリーです!
空に負けて投手を降ろされたうえ、憎んでさえいる空とバッテリーを組まされた修二。コンプレックスに苦しみながらも、大切なことに気づいていきます。成長痛ってたぶんこういうことです(違う)。
この話で関係が熱いのは空と修二……と思いきや、修二とその友人の美しき眼鏡男子・角ヶ谷です。角ヶ谷は修二の良き相談役でもあり、修二の愚痴を聞くのも大体彼。
ある時、空にある卑怯なことをしてしまった過去を打ち明ける修二に、角ヶ谷がかけた「たいしたことない」という言葉が2人の関係をよく表しています。
非倫理的にも思えるセリフですが、断罪され、居場所を失った記憶に苦しむ修二は、どれだけ救われたことでしょう。
ただ、そんな角ヶ谷も大きすぎる母親の期待と重ぐるしい過去に人知れず一人戦っていて……。空との関係を修復し、空と過ごす時間の増えた修二に、一抹の寂しさを覚える角ヶ谷。思い通りにならない関係と少年たちの戦いと支え合いに心震えます。
一番の理解者で一生の親友
ーSTORYー
1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?
【この関係が熱い!】
転校生秀才・薫くんとやんちゃな千太郎。正反対の2人が、ジャズを通して交流を深めていきます。
千太郎も薫もともに家庭に事情を抱え、また恋に悩むことも多々あります。
三日三晩泣き暮らしても、いつの間にか隣にいて、いつのまにか笑顔になれる。親友ってきっとこういうことだ。この2人を見ればそう思えることでしょう。
一緒に屋上でずぶぬれになったり、体育館から2人で逃げ出したり、東京へ母を探しに行く薫が心配で千太郎が内緒でついて行ったり、辛いときはいつも不器用な親友が傍にいます。
「聞くまでもなか 俺のことはそいつが一番ようわかっとる」
「俺、こいつとなら一生友達でおれる気がします」
そんな何気ないセリフも、2人の性格や過去を思うと胸に迫るものがあります。
恋愛の儚い美しさと友情の確かな暖かさを感じる、爽やかな昭和の青春ストーリーを、どうぞご覧ください。
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いかがでしたか? 少女漫画のなかにも男同士の友情激アツストーリーはたくさんあります! 筆者はこの手の作品にフォーエバーラブです。皆さんも是非探してみてください♪