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【まほやく】愛憎入り乱れる関係がしんどいッッ!シャイロックのムルに対する感情が複雑すぎる

2021/07/24 12:00

公式が「愛憎」と呼ぶ2人…その愛の物語に刮目せよッ!



世は戦国ソシャゲ時代……日々新しいソシャゲが発表され、その人気も目まぐるしく変化していく、まさしく戦乱の世!
そんな荒くれの渦中で発表されながら、ユーザーの心を鷲掴みにして根強い人気を誇っている「魔法使いの約束(通称:まほやく)」を知っていますでしょうか?

そんなまほやくには、男たちの複雑すぎる関係性がこれでもかーッ! というほど詰め込まれているのですが、そんな中でも一番複雑でしんどくて愛おしい(※当社比)関係性が「愛憎」組!!

そう、公式がその関係性を「愛憎」と名付けたムルとシャイロックに、リリース以降、私の情緒はジェットコースター並みに振り回されているのです!

彼らは「私のことが好きですか?」「好きだよ」なんて砂糖を煮詰めたべっこう飴級の仲良しっぷりを発揮することで、関係性厨の私をニヤニヤさせてくれたかと思えば……。

愛憎の「憎」である、ある事件から生じたシャイロックのムルに対する憎しみを爆発させて、私はこの世から追い出すのです……(昇天)。
このシャイロックの中にある相反する2つの感情の板挟みが苦しくて、サイコーッ!

今回はそんな愛憎相半ばするシャイロックのムルに対する感情を徹底解剖!
メインストーリーからイベントストーリー、そして雑誌に掲載されたSSまで、これでもかと言うほどネタバレしていますのでご注意くださいね!

 

◆目次◆
1.ムルとシャイロックって?
2.ムルのシャイロックに対する愛
  ・好きなモノに付ける名は
  ・探求心を諦めて
  ・命を懸けてでも
3.シャイロックのムルに対する愛
  
・焼けた鉄の靴をはいた客
  ・悲痛な願いは
  ・ムルのためなら
4.シャイロックのムルに対する憎
  
・シャイロックの憎しみ
  ・責任を巡って
  ・なぜこんなにもこじれたのか

 


※画像は公式Twitterより

まほやくは「魔法使いと心をつなぐ育成ゲーム」であり、プレイヤーキャラクターである「賢者」と21人の「選ばれた賢者の魔法使い」の交流を描いたストーリーを楽しむ作品です!

賢者の魔法使いは5つの国からそれぞれ4人ずつ選出されるのですが、「西の国」から選出された魔法使いがムルとシャイロック。
西の国は「魔法科学」と呼ばれる新技術が発展していて近代化が推し進んでいる国で、この国に暮らす人は享楽的でいたずら好きな独特の感性を持っているのが特徴です。

さて、そんな国出身の2人は一体どんな人なのか? 1人ひとり紹介していきます!

ムル

 

※画像は公式Twitterより

まずはムル。フルネームはムル・ハートで、1500年以上生きている長寿の魔法使いの1人です。
職業は宝石商・哲学者・科学者・発明家・名誉教授……と多岐にわたり、「世紀の智者」と称される天才です!

ムルは、世界に厄災をもたらす≪大いなる厄災≫ことに恋をしており、その謎を探求していたら禁忌に触れてしまって魂が砕け散ったという過去を持ちます。

現在、その魂のかけらは世界中に散らばっているのですが、≪大いなる厄災≫の影響で魂のかけらが具現化してムルの姿に戻る(?)ことも! 同じ画面に同じ顔が2人いるという何とも不思議な状況に(笑)。

魂が砕ける前のムルの性格は、冷静で好奇心と洞察力が素晴らしく、少し無神経で尊大!
一方の魂が砕けた後のムルは、好奇心と洞察力はそのままに、無邪気で野良猫のような性格に! 口癖のように「にゃ~ん!」と鳴くのが最高に可愛いんです♥

なお、この記事では便宜上、魂が砕ける前のムルを「旧ムル」、砕けた後のムルを「新ムル」と呼びます。

シャイロック


※画像は公式Twitterより

お次はシャイロック。フルネームはシャイロック・ベネットで、ムルより年下ではあるものの、同じく1500年以上の長い時を生きてきた魔法使いです。

職業はバーテンダーで、西の国では魔法使い専門の酒場を経営しており、賢者の魔法使いの共通宿舎である「魔法舎」で暮らし始めてからも舎内でバーを開いています。

バーテンダーという職業柄、口が堅くて話術も高いため、様々な人から相談されることが多いシャイロック。彼のバーには様々な魔法使いが訪れ、よく事件現場になることも(笑)。
そういう時はピシャリと「閉店です」と言い切ってどんな相手でも追い出すあたり、伊達に1500年も生きていないな……と感心してしまいます!

貴族の出のため動きの1つひとつが丁寧で上品ですが、さすが西の魔法使い! というべきでしょうか、相手を翻弄するのが好きで色気たっぷりに絡むことが多く、その「妖艶ムーブ」は人のみならず魔法生物のバジリスクさえもメロメロにしちゃいます♥


さて、2人の紹介が終わったところで、早速シャイロックのムルに対する感情を解剖していきたい……のですが。

まずは「ムルもシャイロックが大好きなんだよ~! シャイロックが一方的に重いんじゃないよ~!」ということをお伝えしたい……!
ということで、まずはムルのシャイロックに対する愛が感じられるシーンをいくつかピックアップしてご紹介いたします!

好きなモノに付ける名は


まずご紹介したいのは、自分が見つけた星に旧ムルが「シャイロック」と名付けたというエピソード。
この旧ムルの行動にはシャイロックも困惑しているようで、「冗談なのか、本当なのか、聞きそびれたままです」と述べています。

※画像はアプリ「魔法使いの約束」より

そしてこのエピソードをより深く理解するために必要なエピソードがもう一つ。

それは旧ムルが天文台を作るとき、莫大な資金を出す代わりに月に自分の名前を付けようとした「おっさん」がいたというエピソード。
新ムルは「大好きなものにおっさんの名前がついてるの、賢者様は許せる? 俺は無理!」とこのエピソードを振り返ります。

これらのエピソードと、ムルは星が好きという事実を踏まえると、協力者の名前は嫌だけれど、シャイロックの名前は許せるんだ……むしろ進んで名づけるんだ……好きじゃん? という結論に。

旧ムルの真意は測りかねます。もしかしたらシャイロックをからかって反応を楽しんでいるだけかもしれません。なぜなら彼はいたずら好きの西の魔法使いだから。

しかし、少なくともムルにとってシャイロックが特別であることは確かでしょう!

探求心を諦めて


続いてご紹介したいのは西の国の魔法使いがメインになって活躍したイベントストーリー「欲望と祝祭のプレリュード」のワンシーン。

※画像はアプリ「魔法使いの約束」より

ある目的のために、新ムルがギャンブルで勝たなくてはいけない状況に追い込まれた魔法使いたち。
賭けていたのはシャイロックの酒場でした。そう、新ムルが勝てると信じたシャイロックは、大切な自分の店を賭けたのです。

しかし、本来であればギャンブルで敵なしのはずのムルでしたが、魂が砕けたことで知能指数が下がってしまったことと、相手の運気が妖精の力で上がってしまっていることから窮地に陥ってしまいます。

そこを助けたのは、具現化した形でその場に居合わせた旧ムル
自分のかけらを新ムルに飲ませるよう提案し、そうすることで新ムルの知能指数が上がり、無事に勝利を収めることが出来たのです!

元々シャイロックは旧ムルの具現化を解いてかけらに戻し、新ムルに飲ませようとしてたのですが、「運気が上がりすぎた人の観察がしたい」という探求心から旧ムルが拒絶。

では何故、旧ムルは心変わりをしたのか。
理由は簡単で、「シャイロックの店は、俺のお気に入りなんだ。失くなったら困るからね」

旧ムル、そして新ムル共に、探求心を追求することにかけては世界一。
そんな旧ムルがシャイロックの店を守るために、探求心を諦めて身を捧げる……これが愛じゃないなら何と呼ぶのでしょう……!

常にムルを突き動かす原動力である強い探求心に打ち勝つシャイロックへの愛。それはムルの中で特別な感情であることは間違いないでしょう!

 

命を懸けてでも


最後にご紹介したいのが、同じく西の魔法使いメインのイベントストーリ―「飛行士のバラッド」のワンシーン。

ことは魔法科学技術とムルが考えた設計図を利用した飛行船が暴走し、無差別に砲撃を撃ちまくるという危ない状況下で起きました。

シャイロックがいる方向に砲撃が飛ぶ……! というタイミングで、シャイロックが≪大いなる厄災≫との戦いで受けた傷である「突然、心臓が燃える」が発動してしまい、逃げられないという最悪の状況に!

その時、飛行船の制御盤と睨めっこしていたムルでしたが、シャイロックの身に危険が迫っていることを察するや否や、弾丸のようにシャイロックの方へと飛び出していったのです!

※画像はアプリ「魔法使いの約束」より

激しい光に包まれてしまった2人でしたが、ムルのおかげで無傷で生還
その後の会話からはシャイロックのある葛藤が垣間見え、胸が苦しくなること間違いなしなのですが、今回は割愛させて頂きます! ぜひ、ご自身でお読みください! そして胸を焼かれてください!

このストーリーを読んだ私は、ムルの愛の圧に圧倒され、訳が分からなくなり大号泣

ムルは一つのことに夢中になると周りが見えなくなるのですが、制御盤と睨めっこしていたにも関わらず、シャイロックの危機を察知して飛び出して助けた……これが愛によるものでなければ一体何なのでしょうか……?

イベントに合わせて実装されたSSR(上記画像)が発表された段階では、ただひたすら「顔がイイねぇ~ムルちゃ~♥ キャッキャッ♥」と騒いでいた私。
しかし、そのスチルがこのシーンのものだと知った瞬間、どんな顔で見ればいいのか分からなくなり、そっと完凸することしか出来なくなりました……。


ムルがいかにシャイロックのことが大好きなのか、お分かりいただけましたでしょうか?

2人はお互いのことが大好き、ということを確認出来たところでいよいよ本題に入っていきましょう!
まずは、シャイロックがムルをどれだけ愛しているのかについて。こちらも多くあるエピソードのうち、3つをご紹介させて頂きます!

焼けた鉄の靴をはいた客


まずは、アニメージュ2021年1月号に掲載された、メインライターの都志見文太先生描き下ろしSSをご紹介いたします。

アニメージュ 2021年 01 月号」Amazonより

こちらのSSでは西の魔法使いたちがクリスマスの夜を過ごしている姿が描かれています。
途中、かなり心をかき乱される愛憎の2人の会話があるのですが、そちらは今回は割愛させていただきます……是非ともご自身で読んで、心を乱していただきたい!

さて、本題です。
SSの終盤では、シャイロックが旧ムルと出会った時の回想が描かれています。

「あの夜はまるで、おかしかった」
「突然、焼けた鉄の靴をはいた客がやってきて、むき出しの心臓に焦げ跡を残されてしまった。そして、その焦げ跡をシャイロックは気に入ってしまったのだ」


この「焼けた鉄の靴をはいた客」とは旧ムルのことで、「むき出しの心臓」とはシャイロックが人生を懸けて愛した物と思い出で満たした自分の店のことを指します。

実はこの前に、無礼な客・シャイロックの美意識と合わない客一般を指して「焼けた鉄の靴をはいた客」と称しており、ここから、来店した旧ムルがシャイロックにとって好ましくない事をしたと分かります。

つまり、旧ムルがかなりシャイロックの癇に障る事をしたにも関わらず、どうしてかシャイロックはその言動を気に入ってしまったということなのです。
これは、自分の美意識にそぐわないものとはお別れして、自分の心を丁寧に労わってきたシャイロックにとって、かなり異例だったことでしょう。

自分がそれまで大切にしてきたものが、たった1人の男のために歪む。

シャイロックにとって、いかに強烈で、理性ではどうしようも出来ない領域に響く出会いだったのかがよく分かります。

かなり複雑なシャイロックの心の動きでしたが、お分かりいただけたでしょうか?
結論としては、「自分ではどうしようもないぐらいムルのことが好きなんだね、シャイロック……」と理解していただければ大丈夫です!!(多分)

悲痛な願いは


続いてご紹介させていただくのはシャイロックの悲痛な願いが感じ取れる、イベント「孤高な盗賊のエチュード」より、シャイロックのカードの固有ボイス。

※画像はアプリ「魔法使いの約束」より

もし神がこの世に存在するのであれば……どうか、月に行きたいという誰かさんの願いだけは叶えないで……


切ない声色で語られる願い……ここで言う「誰かさん」はもちろんムル
魂が砕けようが、月に恋焦がれ続けるムルは「月に行きたい」と強く思い続けています。

そんなムルが月に行けてしまったら?
きっと愛おしい月を隅々まで探求するべく、ずっと月に居続けてしまう。そうなれば、シャイロックはムルを永遠に失ってしまうかもしれない……。

気が遠くなるような時間を共に過ごしてきて、ムルの月に対する愛の深さをいやというほど知っているシャイロックが、そう思ってしまうのも無理ありません。
(ムルとシャイロックのお互いに対する愛を信じているオタクなので、ムルは絶対に帰ってくると思ってしまいますが……)

ココでみなさん、こう思いませんか?
「なら、シャイロックも一緒に月に行けばいいじゃないか」と。
しかし、どんなに変わり果ててしまっても同じ街に住み続け、「執着的」と称されるシャイロックには、月に行くという選択肢は無いように思います。

基本的には誰かを縛り付けてしまうような行動を良しとしないシャイロック。
しかし、それがどんなにムルにとって悲願だとしても、ムルを失いたくないから、背中を押すことはできないし、むしろ止めたい

自分の中の色んな感情がグチャグチャに混ざり合って、存在さえも信じていない神様に縋ってしまっているのではないかと思うと、胸が締め付けられませんか?

シャイロックのムルに対する愛とそれに起因する苦悩がひしひしと感じられるセリフです。

ムルのためなら


最後にご紹介させて頂きますのは、イベント「極光祈る犬使いのバラッド」のワンシーン。

物語はいよいよクライマックス、という場面。
中央の魔法使いであるオズのある辛い過去が発覚し、オズの顔が恐怖の色に染まります。

※画像はアプリ「魔法使いの約束」より

すると、ムルは「オズが怖がっている」状況に、好奇心が溢れ出して笑いが止まらなくなり、楽し気に「あなたの間取りを教えて」とオズの心の内を探求するために問い詰めます。

このオズ、かなり口下手でコミュニケーションに難ありな人物。
というのも、世界一を誇る魔力を持つため、人と交わる必要がないまま2000年の時を生きてきたから。

そんなオズを追い詰めてしまったムルは、殺されそうになってしまうんです……。

ここですかさずシャイロックは「全面降伏の姿勢」を取り、オズの気を落ち着かせようと言葉を尽くします。
つまり、ムルのためにオズに跪いて、ムルの命を乞うたのです!

これだけで衝撃的なエピソードではありますが、より解釈を深めることが出来るエピソードも紹介させてください……!

まず、シャイロックがムルのために命乞いするのは初めてではなく、ムルが原因の一端となって起こった悲劇のために、同じくオズに跪いたことがあること。

そして、一周年を記念して配信されたストーリー「きみに花を、空に魔法を」で発覚したのですが、実はこのシャイロック、自分のためには「命乞いなどしない」とハッキリ述べたのです!!

つまり命乞いはシャイロックの美意識に反するもので、シャイロックは美意識に反することを絶対にしたがらない人物でもある……なのに、ムルのためなら何度でも膝を折るのです!!

これ以上に深い愛も、なかなか無いのではないでしょうか……?
他にも、ムルの魂のカケラを飲むなど、シャイロックは色々と衝撃的な感情を抱えているので、ぜひプレイして確かめてみてくださいね!


ここまでを読むと、ムルとシャイロックは「愛憎」というより「愛愛」という感じじゃない? と思いませんか?

残念ながら(?)、物語が進めば進んでいくほど、シャイロックのムルに対する憎しみが露わになり、そしてそれハチャメチャ根深いということがお分かりになると思います。

シャイロックの憎しみ


では、なぜシャイロックはムルを憎むようになったのか?
それにはムルが発明した「魔法科学技術」が関係してきます。

※画像はアプリ「魔法使いの約束」より、魔法科学技術を用いた飛行船

魔法科学技術とは、魔法使いのマナ(魔力)が詰まったマナ石という魔法使いの魔力が詰まった石を動く機械を作る技術一般を指します。
このマナ石は、魔法使いや魔法生物が死ぬと生成されるため、彼らの遺体であると認識していただいて大丈夫です。

まず、大前提としてシャイロックは魔法科学技術に大反対しています。
というのも、人間が歯止めの利かない快楽に溺れてしまうのは火を見るよりも明らかですし、痛みなく快適を生み出す行為はシャイロックの美意識に反しているからです。

また、マナ石の生成過程が「魔法使いや魔法生物の死」であることを考えれば、魔法科学技術の拡散は恐らく大虐殺・大乱獲を招くことも想像に難くありません。

こうした理由により、シャイロックはムルに魔法科学技術の研究を辞めるよう再三提言したのですが、ムルはやめず、遂には完成させてしまいます。

魔法科学技術が完成し、人間の手にその技術が渡ると、西の国は激動の時代を迎えます。
美しかったシャイロックの故郷は変わり果て、心も体も尽くすことなく、魔法科学が生み出した快適を貪る人間たちで溢れかえる始末に。

そう、シャイロックの故郷は、ムルの発明が原因で、シャイロックの美意識に反するものに様変わりしてしまったのです!

自分の愛したものが、目の前で、しかも親愛なる友人のせいで壊れていってしまった……。
そんな経験をしたシャイロックの中に、「ムルが悪い。……ムルが憎い」、そんな感情が生まれてしまうことは想像に難くありませんよね。

そうしてシャイロックはムルを復讐したいほど憎いと思うようになります。
これが、ムルとシャイロックの関係を称して「愛憎」と呼ばれるに至った経緯です。


※画像はアプリ「魔法使いの約束」より

責任を巡って


もしムルが、自分が社会にもたらした影響を問題視し、責任を取るための活動に熱心に取り組んでいたら、シャイロックはムルに対する憎しみを落ち着けていたかもしれません。

しかし、ムルは一番やりたい事である研究を投げ出してまで責任を全うするほど、社会問題の解決に対して意欲的でもなければ、探求心に対して理性的でもないので、責任を取るそぶりさえ見せません

反対に、シャイロックは魔法科学技術が引き起こす問題の責任はムルにあると考えていますから、事あるごとに「責任を取りなさい」と言うのですが、ムルは「見逃して」と言わんばかりに「にゃ~ん♥」と誤魔化します。

シャイロックにしてみれば、自分が止めたにも関わらず研究を完遂した時点でムカつくのに、いざ最悪の事態になったら逃げようとするので、憎しみは落ち着くばかりかヒートアップしてしまうわけです。

2人の関係がこじれてしまったのは、こうした考え方のズレが原因。まさに”根本”の部分が合っていないのです。
バンドなら「音楽の方向性の違い」で解散しているでしょう。

なぜこんなにもこじれたのか


しかし、シャイロックはムルと解散することが出来ません。

「シャイロックのムルに対する愛」の項で挙げたエピソードを思い出してください。
シャイロックは、時には自分にとって一番重要なものである美意識をムルのために曲げてしまうほど、ムルが大好きなのです。

もしシャイロックがムルをそこまで好きでなければ、見切りをつけて無関心になるか、敵として距離を取っていたことでしょう。

しかし愛情がどうしようもなく大きくて、感情がこんがらがって激しく憎むに至ってしまった。
つまり、愛情がゆえにここまでこじれてしまったのです。

根本が合っていないと発覚してもなお、共に過ごさないという選択を取れない……そんなシャイロックの複雑極まる感情。
公式が「愛憎」と名付けた理由がよく分かりますよね……!


*****


以上、「愛憎」と称されるシャイロックのムルに対する感情について語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

2人の高度すぎる会話に、頭にはてなマークが大量に浮かぶことが多々……。
ですが、ハマればジャンキーになって抜け出せなくなるクスリだと思いますので、ぜひみなさんも愛憎沼にハマってみませんか?

当ページは株式会社coly「魔法使いの約束」の画像を利用しております。該当画像の転載・配布等は禁止しております。
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