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【クソデカ感情】3人の青年の、罪と罰。同じ物語を異なる役者が演じる朗読劇「文殺」とは?

2021/07/26 12:00

愛と罪と罰と執着と友情……激重感情渦巻く「文殺」の世界



皆さんは観劇は好きですか? 最近はオタク界隈でも2.5次元を始め、様々なミュージカル・演劇の舞台があり、どれも生の現場だからこそできる素晴らしい時間を経験させてくれますよね。

近年すっかり若手男性声優にハマっている筆者ですが、声優ファンの観劇と言えば朗読劇。声優さんが舞台上で台本を読み、声の演技ながらも、表情や身体の動きなどを同時に観ながら物語に没入できる独特の演劇形態です。

筆者が初めて観に行った朗読劇、それがこちらの「文豪、そして殺人鬼」でした。


文豪、そして殺人鬼 公式Twitterより


モダンなフライヤーデザインに、どこか不穏な公演タイトル。世界観にビビっときた方もいるんじゃないでしょうか?

まずはドン! とアピールしたい……!

「どことなく不穏でノスタルジックな雰囲気が好き」
「男達のクソデカ感情を浴びたい」
「愛や人生や幸せについて考える機会が欲しい」
そんな方には全力で文殺をオススメ致します。

青年達の拗れた関係性と感情が浴びたい方にオススメの理由とは? 文殺の沼ポイントをざっくり書き出しました。


・孤独で健気な盲目の青年・朱知と、不器用な小説家・菅。歳の離れた隣人同士のゆるやかな共依存関係

丁寧な口調と笑顔の裏にどこか薄暗さを孕んだ謎の記者・尺と出会い、少しずつ崩れていく日常

・序盤の平和さから一転。物語が進むにつれ次第に救いようがなく、どうしようもなくなっていく登場人物同士の感情と展開

・登場人物それぞれが抱える罪と罰。
物語の中で明かされる秘密に頭を抱える……


今回は
青年達の運命に、オタクは皆クソデカ感情を抱いてしまう……。情緒を狂わせる人気朗読劇「文豪、そして殺人鬼」についてご紹介致します!

◆目次◆
1.数々のオタクを狂わせた朗読劇「文豪、そして殺人鬼」とは

2.演技と演者の組み合わせによって毎回異なる顔を見せる、3人の登場人物


3.初めての文殺を楽しむには?

 


そもそも、声優さんファン以外の方は “朗読劇” というものにもあまり馴染みがないかもしれません。「文殺」とは一体どんな朗読劇なのか?公演形態と物語の簡単なあらすじをご紹介します。

 

オリジナル朗読劇『文豪、そして殺人鬼』

 


2019年1月初演
同年6月、12月に再演されたヒット作品。
2020年8月「令和弐年葉月公演」として第4弾公演が開催。
2021年8月に第5弾公演「令和参年葉月公演」が開催決定。

同じ物語を異なる役者が演じる
、ダブルテンション上演。

< あらすじ >
昭和40年代。 各地で起こる心中事件が紡ぐ、三人の奇妙な友情の糸。

若き小説家・菅 忠義(かん ただよし)、あるハンディキャップを背負った・一糸朱知(いっし あけとも)。隣同士に住む青年二人は、各地で起こる心中事件を追うフリー記者・尺 光輝(しゃく こうき)と出会い、それぞれの罪と罰に対峙する事になる。

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昭和を舞台に繰り広げられる どこかノスタルジーを感じさせる脚本のほの暗い雰囲気は、オタク心を刺激します。

2021年現在まで第4弾まで公演が開催され、8月には第5弾の公演も決定した人気作ですが、最大の特徴は同じ物語・台本を毎回異なる役者が演じているという点です。
同メンバーでの再演もされていますが、毎公演新キャストも発表されていくため自分の推しが文殺に出演することを期待する声優ファンも多いのです……。

・文殺に囚われている一部オタクが「文殺ゾンビ」を自称している。
・初めて見た公演のことを親だと思いクソデカ感情を抱く
……などなど、ファンの間で様々な逸話が語られる文殺。

余談ですが、筆者は初見直後は「良い朗読劇だったな~」くらいで比較的ケロッとしていたのですが、その後段々と3人の人生について思いを馳せていく内に1週間程鬱々と泣いて引きずった過去があります。遅効性文殺でした。
 

 

前述の通り2021年7月現在、登場人物は今までそれぞれ5~6名の声優さんが演じてきました。
文殺では公演内外含め、公式から登場人物の外見は一切描写されません
キャストが舞台上で台本を捲り、役を演じている時の表情や仕草を、そのまま楽しむことが出来ます。
早速物語を進行するメインの登場人物3人を簡単にご紹介! それぞれが「秘密」と「罪」を抱いた3人。前提の関係性にも既にグッときませんか……?

菅 忠義(かん ただよし)


【歴代キャスト】
益山武明
田丸篤志
濱健人
熊谷健太郎
近藤孝行
増元拓也

若き小説家。ぶっきらぼうに見えるところもあるが、面倒見の良い優しく不器用な青年。目の見えない隣人、朱知のことを何かと気にかけ世話を焼いている。

一糸 朱知(いっし あけとも)


【歴代キャスト】
小松昌平
千葉翔也
野上翔
酒井広大
永野由祐

ある事故をきっかけに、視力をほとんど失ってしまうハンディキャップを背負った青年。
「お荷物」「穀潰し」と家族には冷たくされているが、性格は明るく人懐っこい。隣人の菅のことを「菅さん」と呼びよく懐いている。

尺 光輝(しゃく こうき)


【歴代キャスト】
濱野大輝
佐藤拓也
井上宝
加藤将之
新垣樽助
興津和幸 


各地で起こる心中事件を追うフリー記者。穏やかで人当たりがよく、言葉遣いも丁寧な青年。菅と朱知に偶然出会い、2人に興味を持っていく。

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公演を複数回観たファンが特に言うのが、「同じ台詞なのに全然違う……。」という言葉。演者によって自分の演じる人物、台詞ひとつひとつの解釈が異なる上に、3人の組み合わせすら変わっていくので同じ公演は二度とありません。「オタクは初めて見た公演のことを親だと思い込む。」と言われる所以ですね。

演技を観ながら、観客ひとりひとりが頭の中にそれぞれの「菅さん」と「朱知」「尺さん」を思い描き、自分だけの解釈を楽しめるのも文殺の魅力のひとつかもしれません!



個人的に文殺は出来るだけネタバレを避けて初見に臨んでほしい朗読劇です。

初演から何度も再演されていますが、SNSでも直接的なネタバレはほとんど見受けられないファンの徹底っぷりは内容を知れば納得するかも!?
毎年公演が保証されている訳ではないので、観たい! と思ったらすぐ決断するのが吉です!

とはいえ、よし、文殺を観よう! と思うきっかけは、ほとんどの方が「自分の推し・好きな声優さんが出演するから」だと思います。
逆に言えば推しの出演が決まったら是非観てみて欲しい公演のひとつなので、この記事を読んで文殺が気になった方は是非これからチェックしてみてくださいね♪

皆さんも一緒に文殺ゾンビになりませんか?

記者名:こんぬ

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