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2021/07/08 12:00
はい、皆様せーの……ライチ・ラライチ・ララライチ!
さて、今回の特集はズバリ「古屋兎丸先生×美少年」です。美少年マニアや、少年同士の恋という意味での「少年愛」マニアでは古屋先生を知らない者はいない……と言っても過言ではない、耽美・アングラ好きのフェチ心掴んで離さない作風。
『芸術新潮』2021年6月号の「新・永遠の美少年」特集では古屋先生も取り上げられています。
本記事では、そんな古屋先生の作品の中でも特に、美しい少年たちのまぐわい……♥ が拝める神作品を6作品ご紹介!
さらに、各作品で記者が特に関係性に注目してほしいペアもプレゼンしちゃいます!
◆目次◆
1.美少年たちの狂った残酷劇『ライチ☆光クラブ』
2.少年の純粋な信仰が悲劇を呼ぶ『インノサン少年十字軍』
3.秀才たちのプライドを賭けたバトル『帝一の國』
4.自慰依存×友人依存×緘黙症の奇妙な青春『少年たちのいるところ』
5.美青年たちが宙を舞う!『ルナティックサーカス』
6.OLの家に架空の少年たちが…『アマネ・ギムナジウム』
古屋兎丸大先生と言ったらこれでしょ! 血、肉、目玉、臓物、精液ーーいろんなものが飛び散る! 純粋が故にイカレた少年たちの凄惨な死に様を指の隙間から覗いてください。
とにかくグロいんですが、グロいだけでなく中学生男子たちの関係性や官能的な交わり、心理描写が美麗なイラストで描かれるので、思わずウットリしてしまいます。興奮しちゃってる自分に背徳感が止まらねえ!
あらすじ
驚愕! 戦慄! 興奮! 二十年のときを経てふたたび幕をあける、美しき少年たちの残酷なる舞台。工場の煙に覆われた螢光町の片隅にある「光クラブ」と名づけられた少年達の秘密基地。その場所で、ある崇高なる目的のために作られた「機械」が目を覚ました。鳴り響く笛の音、狂気をはらんだ叫び声……。熱狂する彼らの目的とは!? 「機械」の正体とは!?
違うベクトルのサイコパス美少年同士のペアは濃ゆ〜いです! バサバサまつ毛、紅い唇、華奢な肢体。とにかく絵面が美。メガネ美人のゼラは悪魔的な天才で、厨二病を拗らせすぎてこんなどうしようもない大変な事件を起こしてしまうのですが、そんなゼラを崇拝する電波美少年のジャイボ。
ゼラの言うことなら何でも聞いちゃう! ジャイボがゼラにお口でご奉仕するシーンが美しくてエロティックで堪らん……え、◯学生同士ですよね? 罪すぎる(汗)(汗)。お目目を舐めるシーンもたまりません。何個性癖をこじ開ける気なんだ……。ジャイボがどれだけゼラに心酔しているかが分かるセリフの一つ一つに注目。ゼラのためなら命を捧げてもいい……。
少年十字軍という中世ヨーロッパで実際にあった悲劇を、ズンドコ古屋節で現代に蘇らせる! 一言で言うと、12歳前後の年端も行かぬ少年たちが行く先々で酷い目に遭うお話。
神に救いを求める幼い純粋な心が、汚い大人や運命に踏みにじられる様子に胸が苦しくなりますが、耽美な絵柄と世界観に引き込まれます……。
あらすじ
無垢なる少年たちを待ち受ける、残酷な運命。この名もなき少年たちが、歴史に名を残すことになる――神に愛されし"奇跡の子"エティエンヌは、12人の仲間と共に「少年十字軍」を結成する。希望に胸躍らせ行進する彼らに、次々に襲いかかる過酷な試練。彼らの穢れなき瞳は、遥か彼方の聖地、エルサレムを見据えていた......。
菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、千葉雄大、志尊淳……など豪華すぎるイケメン俳優陣で実写化もされた人気シリーズ。能力もプライドも高いキャラの濃い男たちが国のトップを目指してしのぎを削り合う! 美少年が屈辱に耐えながらしばかれたりお靴を舐めたりする、なんともマニアな逸品。男子校、学ランフェチには堪らん作品ですよ〜!
実写版もぜひチェックしてほしい。菅田将暉から、志尊淳まで美少(青)年が出過ぎてすごいから。伝説の「フンドシ太鼓」シーンも素晴らしいので。
あらすじ
時は昭和……。官僚や政治家を数多く生み出した超名門校・海帝高校で、帝一は頂点である生徒会長を目指す。派閥作りや政界さながらの生徒会長選が行われる海帝高校で、帝一はまず、クラスのルーム長を狙うが……。
見たことのないキャラ設定のキャラクターたちが繰り広げる様子のおかしいシュールコメディ。ライチから入った人は戸惑うかも? でも古屋先生はシュールギャグもお得意なんです。主人公たちのキャラ設定もトンチキですが、ヒロインの女の子(古屋先生といえば紅一点の美少女ヒロイン!)が誰よりもおかしいので、ぜひその目で確かめてほしい…!
あらすじ
ただ普通の高校生活を送りたいだけの少年・佐野霧は、友人依存症の南野竜と、色々と謎が多い奈良崎すばる二人と出会うことによって、平穏なはずの毎日がちょっと普通ではない高校生活になっていく――。作品が続々と舞台化・映画化され、注目度が急上昇の漫画家・古屋兎丸が満を持して挑戦する「高校生の青春物語」。
舞台は戦後間もない昭和、個性豊かな仲間たちで構成されるサーカス団の中の人間模様。気だるげな看板美少年、包容力のある成人済みのお兄さんたち、15歳のキュートな新入り君などたくさんのキャラがいて、必ず刺さるキャラがいるはず! メインの女子キャラも元気系とクール系で可愛いんですよ〜!
技が失敗すると怖〜い団長に鞭で打たれるのです……おやおや♥ かわいそうに♥
丸尾末広先生が見世物小屋を描く『少女椿』がお好きな方にはどストライクなのではないでしょうか?
あらすじ
時は戦後。サーカスは娯楽の王様だった。空中ブランコ乗り達が花形スターとして活躍する中、主人公の龍之介は天才フライヤーとして団員からも一目置かれる存在。彼はある目的のため、ライバル達と鎬を削り、命を賭してスターの道を駆け抜ける――。
球体関節人形、美少年、全寮制ギムナジウム。聞くだけでワクワクしてきませんか? 美少年マニア界隈の““癖(ヘキ)””がギュッと詰まった一作。
主人公は普段は派遣社員の人形作家、彼氏いない歴=年齢の喪女OL。お話の本筋は彼女の過去〜現在なのですが、ところどころ、彼女が創り上げた架空のギムナジウムの中で人形の少年たちがドロドロした愛憎ドラマを繰り広げます。その人間模様は闇BLさながら。
萩尾望都先生の『トーマの心臓』や竹宮惠子先生の『風と木の詩』などがお好きな方はぜひぜひチェックしてほしいです。少年たちの物語以外にも、なぜ人形が動くのか? 主人公・天音の過去は? など、真相が気になり一気読みしてしまうこと請け負い!
あらすじ
宮方天音(27歳)。年齢=彼氏いない歴。門前仲町にある築80年の一軒家に住み、派遣社員をしながら、人形作家をしている。ある日、贔屓の画材屋から古い粘土を譲り受け、ドイツの全寮制の「ギムナジウム」をテーマにした7体の少年の人形を作り上げる。その粘土には秘密があるという店主の言葉を思い出し、天音が人形たちにキスをすると、光が放たれ、彼らが動き出した。
スポーツ万能、成績優秀で人望も厚く、ギムナジウムの中でも一目置かれているフィリクス。一方そんなフィリクスに「お前は自分を偽ってるからムカツクんだ」と反発する問題児ヨハン。しかしヨハンは実はフィリクスの心の闇を知っていて、彼のためにこっそり礼拝堂で祈っている……。
これらは全て中学生の頃に天音が作った「設定」で、二人や二人を取り巻く人間模様は徐々に破滅の方向へ……。彼らがどうなるのか、見守ってください。
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さて、美少年好きの““癖(ヘキ)””をグサグサと刺してくる古屋兎丸作品6作をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
余談ですが、こんな過激なエログロ作品を描く作家さんってどんな方だろう……? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、インタビューなどで拝見する古屋兎丸先生は、と〜っても優しそうなお方。先生の公式Twitterでもそのお人柄が伺えます。
シリアスな物語の合間にクスっと笑えるギャグパートがあったり、ライチや少年十字軍のような鬱作品でほのぼの4コマがあったりと、傷心オタクにとってはそのお気遣いが本当にありがてぇありがてぇ……(合掌)。
まだチェックしていない作品がある方は、ぜひぜひ気になった作品からお手に取ってみて下さいね!
担当記者:廣井無名 |