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2021/06/20 12:00
知ってますよね。うたプリ。
「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよADV」という、常軌を逸したゲームジャンルの名作。この世にジャンル多しといえど、こんなジャンルは見たことない。まさに向かうところ敵なし。
そんなうたプリの知名度とは裏腹に、真の姿をあまり知られていないキャラがいるのです……。
その名も寿嶺二。「よろしくマッチョッチョ☆」というキメ台詞でおなじみのハイパー能天気お兄さん。え~!? まさか!? って感じですが、明るいキャラほど過去がクソ重いの法則ってあるじゃないですか。それの典型みたいな男なんです。
(『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレジェンドスター』公式サイトより)
寿嶺二(cv森久保祥太郎) ←闇フラグ
年齢:25歳 ←最年長(現在32歳)
得意楽器:マラカス ←愉快
芸歴が長い割に、未だにぱっとしないばかりか存在そのものが3枚目とまで言われるアイドル。←酷い
◆目次◆
1.アニメでは明かされなかった寿嶺二の闇
2.寿嶺二は大事な人を作れない
3.「嶺ちゃん」と「嶺二」のギャップで殺される
4.過去を知ると見え方が180度変わってしまう
※以下、ゲームストーリーのネタバレをメッッッチャ含みます。ご注意ください。
(『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEレボリューションズ』公式サイトより)
嶺二が他キャラと圧倒的に違うのは、「芸能界の影」を知っているという点。夢を追いかけて潰れてしまった親友、多忙……さらに嶺二は子役出身で、徐々に人気が落ちていく恐怖も味わっています。
自分自身のことを「弱くて、冷たくて、卑怯なんだ」と卑下する場面もしばしば。
こうして嶺二の中では、手に入れると失うの方程式が染みついてしまったわけです。幸せになるのが怖い、大事にする・されるのが怖い……そんな呪縛に囚われたままどんどん大人になってしまったのです。
「幸せを望んだから天罰が下った」「神様が見ている」と、愛音を救えなかった自分を自責し続けます。
ヒロインに対しても、所属するグループ・QUARTET NIGHTに対してもどこか表面上だけで接してしまう。優しさと無関心は紙一重と言いますが、初期の嶺二はまさにそんな感じだったのです。
アイドルソング(通称ドルソン)に収録されている2曲。この2曲で嶺二の二面性が丸わかりな、オタク殺しソングになっています。
「くるくるムーンライト ミラーボールにして 君だけを照らしたいPlease my girl笑って」
(収録曲『キスはウインクで』より)
まずは皆のアイドル・嶺ちゃんソング。ちょっと古臭くて、キラキラで、THEアイドル! やっぱり嶺二には笑顔が似合うわよ。嶺二、笑って……。
「光る場所には 必ず影があると知っている」
「幸せってたまに神様の意地悪で 突然目の前で消えないか怖くて」
(収録曲『愛しき人へ』より)
お次が「寿嶺二」としての歌。明るく見せてるけど実は臆病で、いつか来るかもしれない「影」に脅えている。愛音を失い、大事な人は作らない=誰にも自分を曝け出さなくなってしまった嶺二が再び心を開こうとしているんです…………。
最早、守ってあげたいという漢心すら芽生えます。俺が守る。
この2曲を一緒に出した公式ありがとうございますと感謝しながら、なぜか「やってくれたな、ふざけんな」と怒り狂ってしまいました。
「車のシートで眠る天使が 夢を見続けられるようにと カーブは優しく手を返そう」
「大人が勇気を仕舞う時には 本気という名の意味が詰まってる」
(収録曲「NEVER…」より)
初めて聞いた時、カイジさながらの破顔泣きをかましました。みんなの前では子供っぽくふざけてばかりの嶺二が、誰にも見られていないとき・ヒロインが眠っているときにふと大人の気遣いをしている。この事実だけでかなり寿命が延びてしまいますね。
嶺二の過去を知った上で、もう一度アニメの嶺二を見てください! 見え方がガラリと変わります。アニメ4期の2話で、嶺二は悩んだ末に失踪します。向かった先は海。愛音が行方をくらませたのも、海。海は……海はアカン……と、ゲームプレイ済みの全オタクが凍り付いたのです。
嶺二が笑ったり楽しそうにしてるだけで、自然と涙が流れてるんですよ……。失う恐怖を知った上で、もう一度勇気を出して大事なもの(仲間、ヒロイン)を作った嶺二。アンタは強い子や!!!
「キスよりすごい音楽」って、アホみたいなキャッチコピーって思うかもしれないけど、本当にその通りなんです。乙女ゲームだけど、恋愛ありきだけど、一番は夢。それを貫いてるのがうたプリのすげえところですな。
筆者はうたプリ主要メンバーの記事なら全員分、同じ熱量で書ける自信があります。技量の問題ではなく、ここまで精密なキャラづくりをするうたプリがスゲ~のです……。推し、推し以外の概念をぶっ壊して情緒を揺さぶってくる。さすが乙女ジャンルの重鎮だ……。
他にも様々な事情を抱えたキャラばかりなので、アニメしか知らないという方は是非ゲームをプレイしてみてくださいね!
担当記者:May |