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タイBL『Love in The Air』あらすじからキャストまで徹底解説!濃厚すぎる王道BLに悶える
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2021/05/27 12:00
週刊少年ジャンプで連載していた『ハイキュー!!』。2020年7月の連載終了から一年が経とうとしている現実を受け入れられないほど、今もなお私を魅了してやまない名作スポ根です。
ハイキュー!! は部活を“リアル”に描いた作品。そのため、数々のキャラクターが茨の道を歩ました。そんなハイキュー!! キャラの中で最もしんどい運命をたどったのが「及川徹」という人物です。
及川さんは、一言でいえば「進化・挫折・栄光」の人。血のにじむような努力をしては目覚ましい進化を遂げ、けれど最後は敗北という名の挫折を何度も味わい……それでも粘り続け、最後は栄光を掴み取ったのです!
多くの読者が、感情移入しすぎて「及川しんどい病」に罹るほどの吸引力を持つ及川さん。
これは……「及川=裏主人公説」が成り立つのではないでしょうか!?
ということで、今回は「ハイキュー!! の裏主人公=及川徹説」を5つのポイントで徹底検証! 1巻から最終巻までのネタバレ有りで語らせていただきます!!
◆目次◆
1.及川徹って?
2.証拠1 一目見ただけで心奪われるビジュ
3.証拠2 トリコになること間違いなしな性格
4.証拠3 仲間に愛されるユーモア
5. 証拠4 最高の相棒・岩泉一
6.証拠5 度重なる挫折の果てに掴んだ栄光
「発熱(期間生産限定版)」amazonより
まず簡単に及川さんの人物像についてご紹介!
及川さんは、青葉城西高校こと青城でバレーボール部主将を務めています。青城はハイキュー!! の主人公である日向翔陽が所属する「烏野高校」の敵校の一つです。
ポジションは「司令塔」ことセッター。
出身校は北川第一中学校で、日向の相棒である影山飛雄の先輩です。
アニメ版で声優を務めているのは浪川大輔さん! 「チャラついているようで、誰よりも熱い」という及川さんのイメージにピッタリの演技で、視聴者のハートを鷲掴みにしています♥
それでは早速検証に入っていきましょう!
みなさん、主人公に必要なものは何だと思いますか?
そう、インパクト。一度見たら忘れられないビジュアルです。※諸説しかない
及川さん、実はいわゆる「公式イケメン」。
作中でもイケメンと称されていて、学内で行われる小規模な練習試合でさえも、ファンの女の子がいっぱい集まってキャーキャー言われているほど。
そんな顔良し男な及川さんですが、困ったことに、顔が良すぎて直視できないッ! と頭を抱えてしまうシーンが多数存在します。
例えばインターハイ予選の第三回戦、最終セット、最終ポイントという白熱した局面でのワンシーン。
影山の手を完全に読み、ドンピシャのタイミングでブロッカーをあてることに成功した及川さんは、「飛雄、急速に進化するお前に俺は負けるのかもしれないね――でも、それは今日じゃない」という印象的なモノローグと共に、影山を見下ろしながら勝利を収めます。
アニメ『ハイキュー!!』公式Twitterより
何度見返しても、この時の視線、そして至極真剣で隙のない真面目な表情を見るたびに、本物のオーラと顔の良さにゾクゾクしてしまいます。
顔が良い男の真剣な表情ほど、心臓にぶっ刺さるものってありませんよね……及川さんに限って言えば、普段チャラついている分、ギャップ萌え効果もプラスされるので余計に刺さります。
このビジュアルのインパクト、やっぱり主人公に匹敵しますね!!(確信)
続いての「裏主人公説」を裏付ける証拠は、ズバリ性格!
ある作品に触れた人から、「主人公に魅力を感じられなくて断念した」という感想を聞いたことはありませんか?
物語は主人公が中心になって動きますから、主人公を好きになれないとその作品全体を好きになれないことも多々ありますよね。
それほどまでに重要な要素である性格ですが、及川さんの性格は一言で言うと最高。もう少し付け足しますと「良い意味でも悪い意味でも最高」です。
というのも、及川さんは性格がめちゃくちゃ悪い。けれど、それがかえって魅力になっているんです!
アニメ『ハイキュー!!』公式Twitterより
性格がめちゃくちゃ悪いとはどういうことか? 代表的なエピソードと共に説明させていただきます!
ご紹介したいのは春高予選、準決勝でのワンシーン。
以前の日向の神業速攻に寄り掛かったような戦いではなく、多様な戦法に必殺技として潜ませるような戦い方を身につけた烏野。
影山は日向を温存し、ここぞ! というシーンで日向にトスを上げます……が、及川さんはそれを見極めて日向をドンピシャでブロック!
その時に及川さんが放ったセリフがコチラ。
「――随分チビちゃん(日向)を空気にしてんな~と思ったよ。「今が使い時だー!!」と思った? 俺も思った☆」※()内、筆者補足
この時の心の底から人を馬鹿にしたような表情と上から目線、そして「してやった」感が詰まった☆マーク……めっちゃウザい!!(笑)
我が最推しながら、「お前~~~!」とこめかみをグリグリしたくなるウザさです。
それでも何故だか憎めない。むしろ清々しさ、小気味よささえも感じます。それはきっと、及川さんが一切ふざけないでバレーに向き合っているのを知っているからでしょう。
そして、もう一つ注目して頂きたいのはこのセリフに垣間見える及川さんの能力です。
アニメ『ハイキュー!!』公式Twitterより
このセリフに垣間見えるのは、及川さんの「冷静さと賢さ」。
何故なら、試合の空気感、影山というセッターの思考回路、影山と日向の関係という三点を理解していないとこのセリフは言えないからです。
試合の空気感を掴むには、視界を広く保つことが出来る冷静さが不可欠。
そして空気感と、それまで見てきた影山と日向の分析結果を組み合わせて、「ここで日向を使ってくる」という結論を瞬時に導き出すことが出来る賢さも持っていることが分かります。
どうですか? スマートな戦いに痺れませんか? ……まぁ、せっかくカッコいいのに自分で台無しにしちゃうまでが及川クオリティではありますが(笑)。
このように、もはや愛おしいほどの性格の悪さ、そしてうっかり惚れてしまうようなスマートさ。トリコにならずにはいられないほど魅力的な性格をしている及川さん、やはり裏主人公ですね……!
主人公に必要なもの、それは大切な「仲間」!
もちろん作品のジャンルにもよりますが、ことスポ根には、どんな困難の中でも支え合える仲間の存在が必須!
及川さんの仲間は青城バレー部の部員たちで、とても和気あいあいとした素敵な仲間なんです♥
なぜこんなにも素敵なのか……それには主将たる及川さんのユーモアあふれる一面が大きく関係しているんです!
例えば16巻末に収録されている、及川さんをかたどった「及川ハンガー」にまつわる番外編。
ハイキュー!!.com(ハイキュー!!公式Twitter)より
「及川ハンガー」を弄る仲間に対して「皆そんなに羨ましがるなよ!」とちょっと的外れなコメントを自慢げに言ったり、実は本名が「及川・ハンガー・徹」で、ハーフなのでは? という噂に「ハーフでも通じる俺、すごい…!」と謎にポジティブな発言をしたり……。
とにかくコメントがユーモラス! これを真面目に言うものだから、面白くって仕方がない(笑)。
こんな感じの及川さんですから、どんなに性格がアレでも愛されるのもわかりますよね!
アニメ『ハイキュー!!』公式Twitterより
さて、続いて「及川さん=裏主人公説」を裏付ける証拠として挙げさせていただきたいのは、青城のエース・岩泉一こと岩ちゃんとの関係です!
関係性こそ仲間だったりライバルだったりしますが、どんな主人公にも「唯一無二で必要不可欠な存在」が居ますよね。
岩ちゃんは及川さんにとって、まさしくそんな存在なんです!
及川さんと岩ちゃんは幼馴染で、2人は幼いころからずっと一緒にバレーをしています。
そのため、彼らのプレースタイルは「阿吽の呼吸」と称されるほど息ピッタリなんです!
例えば、春高予選、準決勝のシーン。
ここで烏野に獲られたら負けてしまう! という緊張感MAXな局面で、青城は烏野のスパイクを上げますがボールが乱れてしまい、返すのが精いっぱい……。
アニメ『ハイキュー!!』公式Twitterより
が、及川さんはボールを追いかけながら、まっすぐ岩ちゃんを指差します!
その意味を咄嗟に汲み取った岩ちゃんは、すぐさまスパイクの体勢に入ります。
場外からの超ロングセットアップという難しいボールですが、吸い込まれるようにドンピシャのタイミングで岩ちゃんの手のひらに……!
アァ゛~~~~~!!
この流れるような美しいコンビネーション……2人が培ってきた信頼関係と、長年の努力が詰まったような感動のワンシーン!!
この記事を書いている時にも手が震えるほど、初めて読んだときの衝撃が今でも残っています。2人の絆の破壊力にあてられて、過呼吸になったのも懐かしくて良い思い出です。
しかし、2人の絆は烏野にはギリギリのところで及ばず、岩ちゃんのスパイクは上げられてしまい、そのまま烏野に決められてしまいます。
試合が終わり、スパイクを決められなかった悔しさに涙を流す岩ちゃん。そして、その背中を叩く及川さんと3年間一緒に頑張ってきた仲間たち。
言葉なんかいらない、そんな関係性が窺えます。
ここで青城の物語は幕引き……かと思った人が多かったでしょう。
しかし、コミックス17巻には描き下ろし漫画としてその後の青城の様子が描かれているんです!
アニメ『ハイキュー!!』公式Twitterより
そこにはお疲れ様会としてみんなでラーメンを食べた後、だべりながら歩く3年生の姿が。
及川さんと岩ちゃんは「今日の試合でどっちが悔しかったか」という競い合いをし、岩ちゃんが及川さんを背負い投げます(笑)。
そんないつも通りに見える彼らでしたが、何となく体育館に戻り、何となくバレーをし終えたあと、及川さんの一言で空気が一変。
「3年間ありがとう!!!」
その言葉と、それを聞いて泣き出す3年生の姿を見て、あぁ……本当に彼らの青城としてのバレーは終わってしまったのか……と否が応でも実感させられ、悲しみと感動でメンタルがグチャグチャになってしまいました。
悲しみの渦の中、ページを捲るとそこには家に向かう岩ちゃんと及川さんがいます。
しみじみとする空気の中、岩ちゃんは所々に悪口を挟みながら、及川さんにこう告げます。
「お前は俺の自慢の相棒で、ちょうスゲェセッターだ。この先チームが変わってもそれは変わんねぇ。でも戦うときは倒す」
そして、及川さんは「……望むところだね」と返し、2人は拳を突き合わせます。
アニメ『ハイキュー!!』公式Twitterより
どんな言葉をもってしても魅力を伝えきれないほど美しいシーン。
あぁ、きっと彼らはこれからも、例え距離が離れても、永遠の相棒、永遠のライバルで居続けてくれる。そう確信させてくれる言葉の数々に、もう涙を流すことしか出来なくなってしまいます。
いかがでしょうか? 彼らの関係性、あまりにも美しくありませんか?
こんなにも胸を熱くしてくれる及川さん……やっぱり主人公として不足なしですね!
いよいよこの検証も大詰め。
最後に証拠として挙げさせていただきたいのは、ズバリ及川さんの生き様そのもの!
主人公の生き様に不可欠なのは、「挫折・努力・栄光」ではないでしょうか?
挫折してもめげずに努力して、いつかは栄光を掴む。そんな生き方に、ついつい感情移入をしてしまって、いつ間にかトリコになっている……大方の主人公はそんな存在だと思います。
及川さんの生き様はまさに主人公で、挫折と努力の果てに栄光を掴んだ人なんです。
まず紹介させて頂きたいのが、春高予選、準決勝での及川さんの有名なモノローグ。
「才能は開花させるもの、センスは磨くもの!!!」
このモノローグに象徴されるのは、及川さんが努力の人だということです。
もちろん及川さんは才能にも溢れていますが、それよりも努力を重ねてここまで這いあがってきた人なのです。
しかし、及川さんは天才たちに阻まれてしまいます。
全国で三本の指に入るエース・ウシワカや、才能とセンスの塊である後輩の影山。
2人は及川さん以上の才能と、及川さん並みの努力を積んできた天才たち。
及川さんはいつも彼らに勝つことが出来ず、何度も何度も挫折してしまいます。
それでも及川さんは諦められません。
バレーをしたい、勝ちたい。その気持ちは何度心が折れそうになっても及川さんの中に芽生え続けるのです。
このしんどすぎるバレー馬鹿っぷり……爽やかな見た目とは裏腹に、泥臭く前を向き続ける及川さんは世界で一番カッコイイ。そう思います。
ハイキュー!!.com(ハイキュー!!公式Twitter)より
中高時代は勝利することが出来なかった及川さんですが、実は卒業後にアルゼンチンに一人赴くんです!
そこではずっと憧れていたセッター・ブランコ監督に師事し、文字通り学生時代のライバルたちを全員倒すため、なんとアルゼンチンに帰化!
そして、さすが及川さん……と感嘆せずにはいられないのですが、バレー強豪国のアルゼンチン代表チームで、セッターとして世界の舞台に君臨するのです……!!
学生時代には光を浴びることが出来なかった及川さんが、ようやく日の目を見て、学生時代のライバルが大勢所属する日本代表チームと対峙する。
これこそが、読者が望む、いやそれ以上に輝かしい展開でしょう!
ウゥッ、眩しい! さすがすぎるよ、及川さん!!
圧倒的な存在感を身にまとい、堂々とした姿で及川さんが再び紙面に登場した瞬間、涙が止まらず、手が震えて本を落としてしまいました……。
アルゼンチンVS日本の試合結果は描かれていないので、読者に想像の余地が残されています。個人的な願望を言えば、及川さんに勝って頂きたい!
挫折、努力、その果ての栄光。
この生き様、まさに主人公です!
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ここまで「及川さん=裏主人公説」を検証してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事を通して、及川さんは主人公級の存在感を持っていることを知っていただければ幸いです。
記事のために及川さんが出てくるシーンだけを読み返そうと思っていたのですが、いつのまにか45巻全部を読み返していました……やっぱりハイキュー、ハチャメチャ面白いですね!!
担当記者:呉莉みよた |