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「センチネルバース」って何?令和に来る「バース」はこれだ!!!
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2021/05/25 12:00
「そういう役」を引きつけちゃう役者さんって、いるんですよね。男と男の間に生まれる、恋や友情や執着やその他諸々のクソデカ感情を、醸し出せてしまう、「そういう映画(ドラマ)」御用達の方々。
ヤマシタトモコ先生原作の映画『さんかく窓の外側は夜』で岡田将生さんとのイチャイチャを見せつける志尊淳さん、「お前ら結婚してるだろ」との声が多数上がったドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』の斎藤工さんと窪田正孝さん(斎藤さんはBL映画にも出演歴あり)、映画『怒り』で妻夫木聡さんと濃厚な肉体の絡みを見せる綾野剛さん……などが含まれると思います。
その中でも、記者が個人的にレベチの引き付け体質を持つ役者さんだと思っているのが、松田龍平さんです。
冷たさと愛嬌を兼ね備えた容貌に、圧倒的スタイル。まさに神に感謝。2019年公開の『影裏』では綾野剛さんとのキスシーンも披露し、『まほろ駅前多田便利軒』シリーズでは瑛太さん、『探偵はBARにいる』シリーズでは大泉洋さんとバディを演じるなど、同性愛・ブロマンス映画界隈では何かと名前を見るのではないでしょうか。
20年以上の役者歴の中で、実はデビューから初期の映画が、特に萌えの宝庫なのです! 今回は松田龍平さんの妖しげな魅力が炸裂する同性愛映画・ブロマンス映画を5作品ご紹介します。
◆目次◆
1.男たちを狂わす美少年剣士ーー『御法度』
2.強く美しき、孤高の不良少年ーー『青い春』
3.元ゲイバー店員の美しき囚人ーー『46億年の恋』
4.性を超越した神的な存在ーー『IZO』
5.殺戮を画策する気だるげな青年ーー『昭和歌謡大全集』
男色小説として名高い司馬遼太郎の短編「前髪の惣三郎」を下敷きに、新撰組で繰り広げられる男たちの愛憎と執着を描きます。
松田龍平さんは当時16歳。いやいや、平成にこんな人材がいたんか? と思わせるほど、浮世離れした妖艶さ。田口トモロヲさんとの激しい濡れ場を見事に演じきった…! バックの体勢で、表情を崩さずされるがままに寝具に縋っている姿態が……。さすが大俳優・松田優作の息子、デビュー作にもかかわらず貫禄が違う。
何と言っても、撮影エピソードの小悪魔ぶりが凄い!
・男だらけの現場で、共演者さんたちから「姫」と呼ばれていた
・インタビューで「男の人にモテるのどんな気持ち?」と尋ねられて「嬉しいですよ。こんな気持ちないもん」と答えた
・演技前、相手の役者さんに「太ももに触らないでね」→演技後「何で触らないの?僕が嫌いなの?」
いやはや、逸材過ぎる。
初演技で不慣れな感じも少しありますが、むしろそこが人智を越えた感じがあって良き哉。殺陣が超美しいです。この子になら斬られても本望だわ〜〜!
あらすじ
大島渚監督が新撰組の衆道騒動を描き、松田龍平のデビュー作となった時代劇。殺伐とした日々を送る新撰組に、前髪の美少年・惣三郎が入隊。その妖艶さに隊士たちは心奪われ、いつしか隊内に不穏な空気が充満する。
卓球漫画『ピンポン』の作者でもある松本大洋の、短編漫画集『青い春』収録「しあわせならてをたたこう」が原作。
男子校の不良たちの、退廃的で絶望的でセンチメンタルな青春を描いています。男子校、不良、ケンカ! この雰囲気、好きな人ぜっっったいいるだろ! メリバ好きさんは必見ですよ!
根性試しで新記録を打ち立て、校内で一目置かれる存在となった厭世的な少年「九條」ーーすなわち「学校の不良のボス」ーーを務めるのが、松田龍平さん。当時19歳。
学ラン姿の美しさは凄まじい。本当に脚が長いんですよ!!! 身長183cmのスタイル抜群高身長俳優さん。「御法度」の江戸時代の中性的な美少年とはまた違う美しさで、大人しそうでいて強い、飄々としてサイコパスみの溢れる少年。松田龍平の美は時代を超えるのではないでしょうか?
新井浩文さんが演じる「青木」の、九條への憧れと反発から生まれる諸々の行動が愛おしい。屋上で九條が青木の髪を切るシーン、エモエモのエモです。ラストシーンで青木が取ったある「究極な行動も」、彼(九條)への憧憬が募った末ならば……と納得できてしまうような、人を狂わす魅力があります。
あらすじ
ある男子校を舞台に繰り広げられる不良学生たちの痛切なまでの青春群像。 カメラが学校の外に出ることはほとんどなく、閉塞した空間の中でさまざまなエピソードが羅列されるのだが、次第にドラマは松田龍平扮するクールな主人公・九條と、彼を慕う親友・青木(新井弘文)との確執に焦点が絞られていく。
殺人罪で同日に入所した2人の男、香月と有吉の魂の交流を描いた作品。松田龍平さん(当時23歳)は有吉を演じているのですが、例のごとく、寡黙で何を考えているか分からない凶悪殺人犯の青年です。人を殺したことのある美青年、いいですよね。
有吉は元ゲイバー勤めだったり、刑務所内であいつとこいつはデキてるデキてないヤってるヤってないの話があったりと、全体を通してホモセクシャルな雰囲気のある作品。そんな中、詩的な言葉で紡がれる香月と有吉の間の謎のクソデカ感情。これは一体なんなのか? 罪を犯した二人の美しくて痛々しい、かりそめの恋…。
ここでネタバレを少々。
冒頭で香月の首を絞めて殺した容疑者として有吉が挙げられていたのですが、実は犯人は他にいました。有吉は第一発見者だったのです。香月の遺体を見て、有吉が呟きます。
「僕がやってあげたのに。そんなに…死にたかったんだ。」
「そのくらいやらせてよ…!」
「そんなことまで、他のやつにやらせなくたって…」
ああ〜、この、「他のやつに殺されるくらいなら俺がお前を殺したのに」奴〜〜! 激重執着奴〜〜〜!
やっぱりこのゾクゾクするような謎の美青年は、松田龍平さんにしかできなかったと思います。
あらすじ
閉ざされた監獄の中、事件は起きた。看守により、一人の青年が渾身の力で首を絞めている現場が発見される。首を絞めていたのは有吉淳、死んでいたのは香月史郎。取り押さえられた有吉は涙を浮かべながら悲痛なまでに叫び続けるのだった。「僕がやりました――。」
幕末の殺し屋・岡田以蔵をモチーフに、時空を跨いだ殺戮を描いたファンタジー。松田龍平さん(当時21歳)は超越者「殿下」として出演。予告映像だけで「えっこの蛇を纏う長髪の美しい人間は何? 男性? 女性? そもそも人間?」と目が止まってしまう、中性的で神聖なビジュアルを遺憾なく発揮。「性を超越した美」ってこういうのを言うんだな…と感じます。
お話自体はとにかくR15! 鮮血ブシャー! エログロナンセンスファンタジー! という感じですが、やはり松田龍平演じる「殿下」登場シーンはガラッと空気が変わる。まともなセリフがほとんどないのに存在感抜群。やはりいるだけでただならぬ雰囲気を作り出す役者さん。
あらすじ
V6の森田剛が幕末に実在した“人斬り以蔵”こと岡田以蔵を演じた舞台の模様をDVD化。土佐藩の足軽であった以蔵は、同じ藩の郷士・武市半平太と出会い、彼の下で修行を積み重ねて屈強の剣士へ成長する。
あらすじ
定期的にカラオケパーティを開いている6人の少年グループ(松田龍平、安藤政信、池内博之など)と、全員ミドリという名前のおばさん6人(樋口可南子、岸本加代子、鈴木砂羽など)が、ちょっとしたいさかいからいつしか殺しあいへと発展。しかもその武器もどんどんエスカレートしていき…。
担当記者:廣井無名 |