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【おっさんずラブ】牧凌太にもう一度恋しよう!【巨根じゃダメですか?】

2021/05/21 18:00

世界一愛しいチワワがここに…3年経っても忘れられない



今から3年前。伝説的なTVドラマが放送されたのをご存知でしょうか。……そう、『おっさんずラブ』です。
『おっさんずラブ』といえば2018年の流行語大賞にノミネートされるほどの社会現象となり、翌年には志尊淳さんなど豪華なキャストが出演した『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』で映画化まで果たしました。

男性同士の恋愛を地上波で(しかもオリジナル脚本)、しかも「巨根じゃダメですか?」などという衝撃的なパワーワードが頻発したことで、日本中にOL民(作品の熱狂的なファン)が続出。一躍伝説的なTVドラマとなったのです。

そんなトンチk……コミカルな作風はもちろん、ここまで人気となった理由として外せないのが、同性の主人公に一途に恋する牧凌太の存在。彼の健気すぎる生き様に、何人もの人間が彼の幸せを願ったことか……。

そこで、今回は3年経っても忘れられない、健気チワワこと牧凌太の魅力を振り返ります! これを読めば日本中の100均から猫のメモ帳をかき消した牧凌太の沼に再び落ちること間違いなし……! 毎日セリア通ったな……。

ドラマや映画のネタバレが含まれているので、作品をご覧になってから読んでいただけるとより理解しやすいのではないかと思います! 一緒におっさんずラブへの愛を共有しましょう!

◆目次◆
1.牧凌太名言集
2.牧凌太の魅力
3.まとめ



牧凌太名言集といっても、もはや全てが名言になってしまうので映画版は割愛し、連続ドラマ(2018)の台詞から選ばせていただきました! ある時は視聴者を萌えさせ、ある時は視聴者の頭を悩ませた牧の名言を見直し、改めて牧凌太、そしておっさんずラブの魅力を噛み締めましょう!

⁃ 第1話|ストーリー|土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』|テレビ朝日

⁃ 「巨根じゃ…ダメですか?」


言わずもがな、第1話の伝説の名言です! まさか実写のドラマでこの単語を口にするとは……と思いましたよね。 春田と出会い同居(同棲……?)することになった牧は、春田の優しさに触れるにつれ次第に春田に惹かれていきます。しかし黒澤部長が春田のことを好きだと知り、第1話のラストで牧が春田のシャワー中の浴室に押し入り、「春田さんが巨乳好きなのは知ってます。でも、巨根じゃ……ダメですか?」と衝撃の告白をするわけです。

この後少し強引にキスをする牧に、放送地域全体が「うぉぉぉぉぉぉ!!!!」と日本代表のサッカー選手がゴールを決めたとき並の盛り上がりを見せたことは言うまでもありません(※個人の感想です)。このキスからも「このドラマは本気で男たち、……おっさんたちのドラマを描こうとしているんだ!」という制作側の熱い波動がビシバシ感じられました。

また、第1話では牧の家庭的で面倒見のいい一面が描かれていただけに、このラストシーンはギャップと雄みを感じました! しかし、部長から好意を向けられていることを知った焦りと衝動もあり、牧自身もこの恋にまだ戸惑いがあるようにも見える場面でもあって……。 牧の必死さと男らしさを同時に感じられる名言です。

⁃ 「優柔不断!朝不機嫌!服脱ぎっぱなし!好き嫌い多い!靴揃えない!皿洗いしない!ちょっとそれひとくちちょうだいって言う!改札で引っかかる!方向音痴!うつ伏せで寝るぅ!」




⁃ 第2話|ストーリー|土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』|テレビ朝日

こちらは第2話からの名言です。 まさに声に出して言いたくなる日本語ですね。 牧は告白後によそよそしくなった春田に、告白は冗談だったと告げます。しかし部長が春田をランチに誘っていることを知り、その場に訪れ部長に宣戦布告をする場面からの名言です。

春田への不毛な恋を一旦は押し殺そうとしたものの、気持ちが溢れ出してしまう牧が切なくも愛おしい!!! 吉田鋼太郎さん演じる部長と春田のいいところと悪いところを言い合う……という小学生みたいなマウントの取り合いは、おっさんずラブを語る上では外せない名場面です。

⁃ 「僕と付き合ってください」


少し飛びますが、こちらは第5話の冒頭からの名言。 第4話のラストではなんと、春田から牧にバックハグ!!! それまでは、ほのかに想いを寄せていたちずを選んでしまうのか……? と私たちを不安にさせた春田でしたが、武川さんの家に行くと家を出ようとする牧をとっさにハグ! この行動から牧は春田に自分のことを好きなのか尋ねます。春田はまだ気持ちを自覚できていない様子でしたが、牧は「じゃあ付き合ってください」とこれまた唐突な告白をぶちかまします。はっきりとした両思い関係ではないものの、日本のBLドラマ史に残る世紀のカップルが生まれた記念すべき瞬間でした。

だがしかし!!!! 何と言ってもこの直後が、個人的におさラブ史上最高と言ってもいい掛け合いだと思っています! それは、春田が牧に

「牧にとって俺はさ、か、彼氏なの?それとも、か、彼女なの?」

と聞き、牧が

「何言ってるんですか(笑)」

という場面です。この牧の「何言ってるんですか(笑)」は本当に嬉しそうな可愛らしい笑顔で、視聴者は「え、もうイチャイチャしてるやん(最高)(ブーケトス)」と思ったことでしょう。なんと微笑ましい掛け合い!!! 2人の関係性が急激に進展した名言であり、連鎖するカップルイベントに心踊る第5話だったのではないでしょうか。

⁃ 「なんかもううるせぇなぁと思って」


続いては第6話からの名言です。 春田と牧は付き合うことになり、ぎこちないながらも徐々に恋人として自然に過ごせるようになってきていました。
そんなある日、牧は体調を崩し会社を休みます。すると牧の元彼である武川さんがお見舞いに訪れ、復縁を迫るのです。

その夜、春田が冷蔵庫に武川さんから貰ったゼリーを見つけ、牧に誰に貰ったかを尋ねます。牧は自分で買ったと嘘をつき、強引に春田にキス! そんな場面での名言です。 春田は元々女性が好きで、半ば強引に交際に持ち込んだこともあり、牧は春田からの好意に自信がありません。

そのため、筆者は春田に対する不安がこのキスには表れているのではないかと(勝手に)解釈しています。 また、この強引なキスは第1話のキスを思わせる場面でもあり、実は猪突猛進な「牧らしさ」を感じられる場面なのではないでしょうか。

⁃ 「忘れてください…俺のことなんか」


こちらは、第6話の切ないラストシーンですね。これは皆さん涙が止まらなかったのではないでしょうか(思い出すだけでも泣けてくる)。幼馴染のちずに告白され、とっさに抱きしめてしまったところを牧に見られてしまう春田。そして、牧が春田に別れを告げた場面からの名言です。なんて健気で儚い名言なんだ……。やはり、春田がもともと女性を好きであることが牧にとって不安の種だったのでしょう。

春田の幸せは自分の隣にはないと思ってしまった牧。BL的にはあるある展開ですが、実写ドラマで観ると、さらに超絶胸が痛いながらも尊い……いったい春田と牧はどうなってしまうのか。6話終了時には抜け殻となってしまったOL民がTwitterに続出し、「おっさんずラブ」が世界トレンド1位に輝くという大事件に発展しました。


最後に以上のことを踏まえて、牧凌太のあふれる魅力について考えてみましょう!!


一途すぎる春田への思い(でも素直になれない)


出会った当初からすぐに牧は春田に惹かれていきました。しかし、春田は男性からのアプローチをなかなか受け止めることができず、牧を傷つけるような言動をしてしまいます。

観ている側としては「もうこんなん言われたら諦めてしまうわ~」と頭を抱える場面でも、牧は春田への思いを消すことができないでいました。物語全体を通して、牧の一途さに心打たれます。一方、そんな巨大な思いを素直に伝えられない一面もあります。春田のことを思って身を引いてしまう場面も、素直になれず辛い場面です……。

圧倒的健気さ


そして、一途さにも由来する部分ですが、牧の健気さに目頭が熱くなる瞬間がたくさんありました! 連続ドラマでは第2話のおでこキスが健気代表なのではないでしょうか?

もうただの同僚や友達としては見れないと断言するほど、牧の中で春田の存在は大きく育っていました。 特に映画では、これから先も春田の隣にいてもいいものかと葛藤する牧の姿から思いの深さを感じられました。ドラマは観たけど映画は観てない、という人も映画の牧の健気さは必見です!

自信がなくて不安になっちゃう


上述の牧の魅力からも分かりますが、牧は春田からの好意には鈍感で、どこか自信がないように感じられます。ちずの告白を目にして、春田の隣に自分は相応しくないと感じてしまう牧。部長と結婚すると知り平静を装う牧。はぁ……切ない……。


しかし、それは牧が春田のことを心から大切に思っているからこその優しさなのです。恋愛になると不器用な2人は本当に愛おしいですね。

林遣都さんの圧倒的演技


筆者は『おっさんずラブ』を第1話からリアルタイムで視聴していましたが、見たきっかけはBL好きということもありますが、実は、林遣都さんのファンだったからでもありました。

林遣都さんの演技はとてもナチュラルで、演じた人間の明るい部分も暗い部分もありのまま表現しているので、物語に引き込む力があります。脚本家の徳尾浩司さん曰く、”憑依型”の林遣都さん。1話のアドリブで春田の靴下を脱がしてあげたときには田中圭さんもキュンとしたとか……。もう、そんなの牧凌太……ですよね……。

『おっさんずラブ』公式ブックでは、牧凌太という人物を想像で演じるのではなく、同性愛者の友人に話を聞くなどして、自分の中に牧凌太のベースをつくったと語られていました。そうやって林遣都さんが牧凌太という人物と向き合ったからこそ、あのように奥深く、リアルで繊細な牧凌太という人物が私たちの目の前に現れたのではないでしょうか。


そうしたことを考えてみても、牧凌太は林遣都さんの魅力や実力があってこその人物だったと思います。見えない奥の奥まで心の動きを細かく演じておられた林遣都さんに脱帽です。『おっさんずラブ』以外にも、多くの作品に出演されているのでぜひチェックしてみてください!


さて、牧凌太の魅力を再考してみましたがいかがだったでしょうか? 筆者はおさラブを1万回見ても1万回、牧凌太に恋します

ここまで述べたように牧凌太の魅力は語り尽くせないほど多くありますが、この作品の魅力は何と言ってもコメディタッチでありながらどこかリアリティがあるところ。男同士の恋愛がここまでクローズアップして描かれる作品は珍しく、かつファンタジーではない苦悩や幸せが描かれていました。

なぜおっさんずラブシリーズが国民的作品となったのでしょうか。
そのひとつは、以上のように登場人物の一人である牧についてだけでこんなにも語れる作品だということかもしれません。映画を最後に牧と春田の物語は終わってしまいましたが、これからも『おっさんずラブ』という作品が日本中や世界中の少しでも多くの人の心に残る作品となることを願っています。

 

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