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【試写会レポ】シリーズ完結…!ハンカチ水没するくらい泣いた『映画 ギヴン 海へ』

2024/09/21 21:40

真冬の葛藤と立夏の成長…2人が導き出した”答え”とは

 


2024年9月20日(金)より、ついに公開スタートした『映画 ギヴン 海へ』。今作は2023年に上映された前作『映画 ギヴン 柊mix』の続編となっており、『ギヴン』アニメシリーズの完結作でもあります!

今回は、『ギヴン』の大ファンである筆者が、マスコミ向け試写会に参加してきました! ハンカチ必須、大号泣不可避の超感動作をぜひご紹介させてください……!
※ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

◆目次◆
1.由紀の楽曲と向き合い成長した上様がかっこよすぎる
2.葛藤の末、真冬が導き出した答えとは
3.生のライブを見ているみたい…大迫力のライブシーン
4.「海」で始まって「海」で終わる。情景の変化に注目

 

 


魅力を挙げるときりがありませんが、特筆すべきはなんといっても立夏と真冬の成長。とくに、立夏は真冬の元恋人・由紀との対峙を通して、ミュージシャンとしても人間としてもみるみる輝きを増す姿がかっこよすぎました……。

由紀の遺した楽曲を完成させるため、試行錯誤する立夏。由紀に嫉妬心を抱きながらも由紀の音楽に圧倒され、真剣に楽曲に向き合うようになります。
ほぼ完成していた由紀の楽曲のギターフレーズを変えたいと、「syh」のメンバーに提案する立夏。その理由は「柊を立たせたいから」。同族嫌悪で喧嘩ばかりしていたころからは考えられない成長ですよね……! その一言に恐れる柊と、笑ってしまう玄純もまたかわいくて、思わず笑みがこぼれてしまいました。

そんな楽曲を初めて披露する「syh」のデビューライブ。前作までは「サポート」感が抜けず張りつめた様子で演奏していた立夏でしたが、今作はそのイメージを180度覆すくらいめちゃくちゃ表情豊か!! 音楽が、「海へ」という楽曲が本当に好きなんだなぁと感じる愛おしそうな表情に、胸が熱くなります……。これまでの上様とは違うかっこよさ、頼もしさをビシビシ感じました。

 

 


「ギヴン」のメジャーデビュー、高校卒業、幼馴染である柊と玄純のバンド「syh」のデビューと、そのギターサポートに入る立夏。様々なことが同時に起きてしまい、音楽と恋愛にどのように向き合っていくか迷っている真冬。そんな真冬が、答えを出そうと葛藤する姿も見どころです。
音楽のせいでまた大切な人・立夏を失ってしまうのではと「syn」のライブを断ってしまった真冬ですが、秋彦の元恋人である雨月たちに背中を押されライブ会場に向かうことに……。


それでも聴きたくないという気持ちと、聴かないといけないという気持ちが心の中で葛藤しながら、「syh」のライブ会場に佇む真冬。そんな中、楽曲「海へ」の演奏がスタートします。
曲を聴いて真冬の目からは涙が。「海へ」という曲の中に、いなくなったはずの由紀を見つけたこと、そして立夏が楽曲「海へ」という素敵なプレゼントを用意してくれていたこと。様々な人の想いや、音楽の偉大さが、真冬に答えを与えてくれたんだろうなと感じます……。

ライブを見て葛藤から抜け出した真冬は、立夏にその思いを伝えるためsyhの楽屋へ。真冬から衝動的に飛び出す“あのセリフ”に号泣!!! このシーンはぜひ劇場で刮目してください!

 

 


そしてアニメ『ギヴン』といえば、注目のライブシーン。もちろん今作でもたっぷり楽しめます!!

今作では「syh」と「ギヴン」のライブシーンがあるのですが、音響が大迫力でリアルすぎる……! まるで、実際にライブ会場で聴いているような感覚でした。ストーリーとライブパフォーマンスの繋がりもなめらかで、楽曲とストーリーとの関連性を今一度強く感じることができます。

「ストレイト」や「パレイド」で力強く華やかな印象を持っていた柊の歌声は、今作の「海へ」ではやさしくあたたかい歌声に。また、「冬のはなし」は、時を経て成長した真冬の力強さを感じました。柊役を演じる声優・今井文也さんと、真冬役を演じる声優・矢野奨吾さんの歌い分けに圧倒されます……!


そして、今作大注目の立夏コーラスシーン! 「海へ」のコーラスの良さに酔いしれていたら、「冬のはなし」もバージョンアップして立夏のコーラスが入っており、あまりのアツさに胸を撃ち抜かれました……。

 


今作は「海へ」というタイトルからもわかるように、「海」が一つのテーマになっています。とくに物語冒頭と終盤、2つの「海」のシーンに注目!

冒頭で海が登場するのは、由紀と真冬が2人で海を歩く回想シーン。その後の展開を知っている私たちにとっては、思わず胸が痛くなるシーンでした。
真冬が「海」を思い出すときには同時に由紀を思い出し、由紀との回想が描かれてきました。しかし物語終盤に登場する海のシーンでは、また違った印象を受けるはずです。

「海で始まって、海で終わる作品」と言える本作ですが、「海」を通して登場人物の成長を感じ取ることができ、感慨深い気持ちでいっぱいです……! ぜひ皆さんも注目してみてくださいね! 

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いかがでしたか?

大迫力のライブと、みずみずしく描かれる登場人物の葛藤と成長。心を揺さぶるシーンの連続に涙が止まりませんでした……。

『映画 ギヴン 海へ』は、池袋HUMAXシネマズをはじめ、全国30か所以上の劇場で公開中。彼らが下す決断を、ぜひ劇場で見届けてくださいね!

映画 ギヴン 海へ

 

【公開日】
2024年9月20日(金)

【スタッフ】
原作:キヅナツキ
『ギヴン』
(新書館「シェリプラス」連載)
監督:橋本能理子
脚本:綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン:大沢美奈
総作画監督:山形孝二/二宮奈那子/永田陽菜/大沢美奈
美術監督:NGUYEN THI THANH CUC/別役裕之
色彩設計:加口大朗
撮影監督:中川せな
CG監督:水野朋也
編集:伊藤利恵
音響監督:菊田浩巳
音楽:未知瑠
アニメーション制作:Lerche
主題歌:センチミリメンタル「結言」(EPICレコードジャパン)
配給:アニプレックス

【キャスト】
佐藤真冬役:矢野奨吾
上ノ山立夏役:内田雄馬
中山春樹役:中澤まさとも
梶秋彦役:江口拓也
鹿島柊役:今井文也
八木玄純役:坂泰斗
村田雨月役:浅沼晋太郎
ほか

イントロダクション

佐藤真冬と出会い、
上ノ山立夏は再び音楽への情熱をかき立てられた。

真冬の歌、立夏のギター
――歯車が動き出したバンド「ギヴン」だったが、

真冬の過去、立夏への想いが再び交錯するとき、
2人の距離はまた開き始めてしまう。

原作は「シェリプラス」(新書館刊)にて、
2013年にキヅナツキが連載を開始した『ギヴン』。

フジテレビ“ノイタミナ”初となる
BLコミックのアニメ化作品として、

2019年にTVアニメが放送、
続く2020年にシリーズ初となる
『映画 ギヴン』が公開。

翌年2021年には実写ドラマ化、
舞台化もされた大人気青春バンドストーリー。

そして、待望のアニメ続編となる映画2部作前編
『映画 ギヴン 柊mix』が2024年1月に公開し、

後編『映画 ギヴン 海へ』が
2024年9月20日に公開決定。

――

ストーリー
佐藤真冬、上ノ山立夏、中山春樹、梶 秋彦のバンド「ギヴン」は、フェス出場をかけたコンテストに落ちるも、メジャーデビューへの誘いがかかる。
各メンバーがデビューに前向きな姿勢を見せる中、真冬は答えを出せずにいた。
一方、メジャーデビューを決めた鹿島 柊と八木玄純のバンド「syh〈シー〉」。
一時的なサポートギターとして加入していた立夏は、柊から託されたある曲を完成させようとしていた。
そんな中、立夏のもとに真冬から「あいたい」と連絡がくる。
ただならない雰囲気を感じた立夏は真冬のもとに駆けつけるが、真冬の音楽を拒むようなその態度に気づいてしまう。
立夏への想い、音楽への想い。
さまざまな気持ちの前で戸惑い、立ち止まってしまう真冬。
そんな彼に声をかけたのは、世界的に活躍するヴァイオリニスト・村田雨月だった。

オフィシャルサイト
X (旧Twitter)

 

 

ギヴン』作:キヅナツキ

 

 

STORY
ギターは弾けるがどこか冷めてる高校生・上ノ山立夏(うえのやまりつか)が、
壊れたギターを抱えた佐藤真冬(さとうまふゆ)に出会う。
壊れたギターを修理して以来、真冬に懐かれる立夏だが、偶然聞いた真冬の歌声に撃ち抜かれ……!

 

公式サイト

©キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会

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